不動産査定を匿名でする方法とは?おすすめサービスや依頼時の注意点を解説

不動産査定を匿名でする方法とは?おすすめサービスや依頼時の注意点を解説

不動産査定を依頼したいけど、「個人情報を入力する似に抵抗がある」「電話番号を伝えて営業電話がかけられたくない」という人もいるのではないでしょうか。

不動産査定には匿名で利用できるサイトも存在するため、個人情報を入力せずに査定価格を知ることも可能です。

そこで本記事では、匿名で利用できる不動産査定について、基本的な仕組みやおすすめサービス、メリットについて紹介します。利用時の注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

監修者紹介
宅地建物取引士
中野香菜 さん
株式会社ジョンソンホームズ

宅地建物取引士。2007年にジョンソンホームズ株式会社に入社し、初めの8年間は住宅営業として活躍。その後営業からマーケティングへとキャリアをシフト。現在に至るまでの8年間マーケティング部門での仕事に携わる。
詳しくはこちら

匿名の不動産査定とは

匿名で利用できる不動産査定とは、不動産の情報やメールアドレスの入力のみで査定依頼する方法です。名前や電話番号などの個人情報を入力する必要がありません。

本来不動産の査定は、築年数や面積、間取りなど不動産に関する情報だけで算出できますが、不動産会社が利益を上げる必要性があるため、顧客へのアプローチ方法として、名前や電話番号が求められていました。

しかし2022年現在では、顧客のニーズに応えるため、匿名に対応したサービスが複数誕生しています。

唯一入力が必要なメールアドレスは、結果を知らせるために必要な情報です。普段使いしているものも知られたくない人は、フリーアドレスでも利用できます。普段利用しないメールアドレスを入力しておけば、特段通知が気になることもないでしょう。

2つの匿名不動産査定方法

匿名の不動産査定方法には、以下の2種類があります。

  • 不動産会社による匿名査定
  • AIによる査定サービス

それぞれどのような特徴をもつ査定方法なのか、詳しく解説します。

不動産会社による匿名査定

不動産会社による匿名査定とは、個人情報を伝えることなく結果だけを受け取れる方法です。査定額は、各不動産会社の担当が自社の実績やニーズを分析して算出します。

2022年9月現在、匿名で会社に依頼できるサイトは、LIFULL HOME’Sのみとなっており、最大6社の査定価格を比較検討できます。

利用社は結果が届くのを待つだけで、不動産会社とのやり取りは発生しません。不動産査定サイトを経由するため、メールアドレスも不動産会社に知られず、安心して利用できます。

査定結果の精度を上げたい人は、できるだけ正確に築年数や面積を入力することが大切です。おおよそでも査定依頼はできますが、実際の売却価格とは誤差が生まれる可能性が高まります。

AIによる査定サービス

AIによる査定とは、企業が独自に開発し過去の取引データを学習・分析させたAIを使い、自動的に査定額を算出する方法です。不動産の情報を入力すると瞬時に結果がわかり、これまでの価格推移のグラフ化してくれるサービスもあります。

どこのサービスも24時間対応で、何度でも利用は無料です。不動産の価値を知りたいときに、いつでも気軽に利用できるのは大きなメリットといえます。

サービスのなかには、メールアドレスの入力が不要なものも多く、公式サイト内には地域ごとの相場や間取り・築年数による価格を掲載しているものもあります。不動産会社に依頼することなく、おおよその相場価格は把握できるでしょう。

AI査定について詳しく知りたい人はこちらの記事でも解説しています。

関連記事:マンション査定はAI(自動)でできる?おすすめサイトやメリット・デメリットを解説

匿名で利用できる不動産査定サービス3選

匿名で利用できるおすすめの不動産査定サービスは次の3社です。

サイト名 LIFULL HOME’S HowMa マンションナビ
匿名査定の依頼先 不動産会社 AI AI
対応物件 ・戸建て
・マンション
・土地
 ・戸建て
・マンション
 マンション
対象地域  全国 全国  全国
会員登録  必要 必要  不要
特徴 ・最大6社へ同時査定依頼
・不動産会社に匿名査定を依頼できる
・先週比の価格変動や近隣の販売情報も提供
・オンライン売却につなげることも可能
・マンションに特化したサイト
・会員登録で販売履歴を閲覧可能
公式サイト

それぞれのサービスによって特徴が異なるため、おすすめの人や詳細について解説します。

LIFULL HOME’S

画像出典元:LIFULL HOME’S公式HP

LIFULL HOME'Sがおすすめな人!
  • 不動産会社に匿名で依頼できるサイトを利用したい人
  • 複数会社から査定結果を受け取りたい人
  • 地方エリアにも対応する査定サイトを利用したい人

LIFULL HOME’Sでの匿名査定は、不動産会社に匿名で査定依頼できる唯一のサイトです。最大6社へ同時に査定依頼ができ、名前や電話番号を入力する必要は一切ありません。

査定結果を受け取る専用ページを作成するために、「Yahoo!JAPAN、Gmail、楽天、LINE」のいずれかのアカウントを利用する必要がありますが、メールアドレスを不動産会社に知られることはありません。

匿名による不動産査定が完了すると、LIFULL HOME’Sからメールにて連絡が届きます。

届く結果には、査定額だけでなく、不動産会社の直近の実績や近隣で物件を探している人まで記載されています。その不動産会社に売却を依頼するかのよい判断材料になるでしょう。

運営会社 株式会社LIFULL
匿名査定の依頼先 不動産会社
査定可能な不動産 ・戸建て
・マンション
・土地
対象地域 全国
会員登録 必要

HowMa

画像出典元:HowMa公式HP

HowMaがおすすめな人!
  • 物件の最新価格を定期的に知りたい人
  • 不動産会社からの売却オファーを受け取りたい人
  • 売却で客観的なアドバイスが必要な人

HowMaでの匿名査定では、AIによって算出された客観的な物件の評価を知ること可能です。最新の相場や先週比での価格変動、近隣のライバル物件の販売状況まで把握することができます

査定依頼後は、登録物件の最新情報を定期的に受け取ることができ、希望する人には提携企業からの売却オファーが届きます。オファーではマッチする企業をHowMaが選定して教えてくれるため、個人情報を不動産会社に知られることはありません。

匿名査定後に不動産売却を依頼する際は、溜まったオファーを有効活用することで、一気に不動産会社との交渉を進めることができます。

運営会社 株式会社コラビット
匿名の不動産査定方法 AI
査定可能な不動産 ・戸建て
・マンション
対象地域 全国
会員登録 必要

マンションナビ

画像出典元:マンションナビ公式HP

マンションナビがおすすめな人
  • マンションの細かい分析結果まで知りたい人
  • 会員登録なしで利用したい人
  • マンションの売りどきを知りたい人

マンションナビは、過去の取引実績から最新の相場が自動算出されるサービスです。

公式サイトのTOPページの価格相場から、地域や路線を選択して査定額を知りたいマンションを探します。マンション名を入力できる場合は、瞬時に相場価格を知ることが可能です。

マンションに特化しているため、細部まで分析された情報が公開されています。成約期間の目安や、売りに出されることが多い時期、売買価格の推移、売却益など、会員登録無しで瞬時に確認できます。

会員登録をすることで、マンションの取引履歴の確認や、検索条件の増加による価格相場の精度UPが期待できます。さらに細かい情報を知りたい人はか登録してみてもよいでしょう。

運営会社 マンションリサーチ株式会社
匿名の不動産査定方法 AI
査定可能な不動産 マンション
対象地域 全国
会員登録

関連記事:マンションナビの口コミ・評判は?特徴やメリット・デメリットを解説

匿名査定と他の不動産査定方法の違い

不動産査定の方法には、匿名査定以外にも複数の種類があります。それぞれの違いは以下のとおりです。

匿名査定 机上査定 訪問査定 一括査定
入力が必要な物件の情報 ・物件の種類
・住所
・築年数
・面積
・間取り
・物件の種類
・住所
・築年数
・面積
・間取り
・物件の種類
・住所
・築年数
・面積
・間取り
・物件の種類
・住所
・築年数
・面積
・間取り
個人情報入力の有無 メールアドレス ・氏名
・電話番号
・メールアドレス
・氏名
・電話番号
・メールアドレス
・氏名
・電話番号
・メールアドレス
査定額が算出されるまでの時間 ・当日~数日
・AIならば即座
当日~数日 1~2週間 依頼する査定方法による
算出価格の幅 数百万円 数十万円~数百万円 数十万円~数百万円 数十万円~数百万円
特徴 営業電話がかかってこない
個人情報を知られる心配なし
匿名査定より精度が高い
・手間が少ない
最も精度が高い
・不動産会社の担当者が目視で調査
複数社への査定依頼が1度にできる
・机上査定、訪問査定から選べる

入力する情報はどの査定方法も同じとなっていますが、訪問査定においては目視による調査が実施されるため、痛みや劣化部分、日当たりなど、細かな情報を査定結果に反映できます。そのため査定額は、他の査定より実際の売却価格に近くなるでしょう。

一括査定は1度の情報入力で複数社に依頼する方法です。机上査定と訪問査定から選択でき、査定方法によってかかる時間や値幅は変わります。

実際の売却で査定を依頼するときは、次のように使いわけるのがおすすめです。

  • おおよその査定額のみを知りたいなら「匿名査定」
  • 相場を調べるなら「一括査定による机上査定」
  • 精度の高い査定額を知りたいなら「訪問査定」

不動産一括査定におすすめのサービスTOP3

査定価格の正確な相場を知りたい人は、不動産一括査定サイトを利用して査定依頼を出すのがおすすめです。複数社に依頼して比較検討できるだけでなく、訪問査定と机上査定から選択できます。

複数社で訪問査定を依頼すると、対応に時間がかかるため、机上査定で気になった企業に訪問査定を依頼することで、効率的に希望にあった企業を探すことができるでしょう。

以下は顧客満足度の高い不動産一括査定サイトTOP3です。

本サイトでは、顧客満足度の高い不動産一括査定サイトランキングを作成するために、利用者へのアンケートを実施しました。アンケートの調査の概要は以下のとおりです。

調査概要 不動産一括査定サイトの満足度に関するアンケート
調査方法 web調査
調査項目 利用経験のある不動産一括査定サイトの以下項目を調査
・サイトの使いやすさについての満足度

・対応可能な不動産会社がスムーズに見つかったかについての満足度
・査定結果の納得度についての満足度
・不動産会社の対応・担当者の質についての満足度
・親族や友人にも勧めたいかどうかについての満足度
調査期間 2022/7/22~2022/8/26
回答数 308

不動産一括査定サイトアンケート調査結果

また、実際に利用した不動産一括査定サイトを尋ねたところ以下のような結果となりました。SUUMO売却査定が最も多い39回答となっています。

各不動産一括査定サイトのアンケート回答数

各不動産一括査定サイトの顧客満足度と回答数を集計して、顧客満足度ランキングTOP3を選定しています。

\1位/ \2位/ \3位/
サービス
詳細

上記サービス以外の不動産一括査定サイトも確認したい人は、こちらの記事も参考にしてください。

関連記事:不動産一括査定サイトのおすすめランキング!不動産売却におすすめの人気16選を比較し選び方を紹介【2023年最新】

不動産査定を匿名でおこなうメリット

不動産査定を匿名でおこなうメリットとして、以下の4つが挙げられます。

  • 個人情報なしで依頼できる
  • すぐに結果がわかる
  • 気軽に利用できる
  • 相場価格の調査に利用できる

上記で紹介した違いとともに、利用する目的にあっているかを判断しましょう。

個人情報なしで依頼できる

匿名の査定依頼では、個人情報を不動産会社に伝えることなく依頼できるため、不動産会社から営業電話をかけられる心配はありません。

机上査定や訪問査定で個人情報を伝えると、査定額のみを知りたい人は、すべての営業電話を断る必要があるため、おっくうに感じることも少なくないでしょう。

また、個人情報を伝えてしまうと見込み客としてデータベースに残り、不動産会社で情報流出が起きると、第三者の手に渡るリスクが生まれます。匿名でメールアドレスのみの入力で、不動産会社には情報が流れないため、個人情報流出のリスクが一気に下がります。

すぐに結果がわかる

匿名のなかでもAIを利用した査定であれば、瞬時に結果がわかります。利用には一切お金がかからないため、気になったときにその都度最新相場が調べられます。また、机上査定や訪問査定と異なり、24時間いつでも査定価格を知れるのもメリットといえるでしょう。

不動産会社による匿名査定はAI査定に比べると時間を要しますが、机上査定と同様に、タイミングによっては数時間で結果が届きます。

気軽に利用できる

匿名査定であれば、査定目的を聞かれることなく気軽に利用できます。離婚による財産分与や遺産分割、担保にするための価値調査など、伝えにくい内容であったとしても、気になることはありません。

また、どのサービスも査定依頼はインターネット上で完結し、不動産会社に直接足を運ぶ必要性がない点もメリットの1つです。時間に縛られず不動産の価値を知りたくなったとき、いつでも査定依頼を出せます。

相場価格の調査に利用できる

匿名の不動産査定では、結果が出る早さと利用のしやすさが相まって、相場価格調査に便利です。

売却を仲介してもらう不動産会社を選ぶ際は、適切な査定価格を提示していることが重要になるため、あらかじめ相場価格を知っておくことで、極端な査定額を算出した会社をのぞけます。

一括査定で複数社に机上査定を依頼する場合でも、同様の判断はできますが、AIによる査定価格と担当者による査定価格を比較することで、より精度の高い価格を知ることができるでしょう。

不動産匿名査定のデメリット・注意点

個人情報なしで瞬時に査定価格を知りたい人におすすめの匿名査定ですが、以下のようなデメリットも存在します。

  • 査定結果の精度が低い
  • 売却したいときは再度査定を依頼する必要
  • 不動産についての相談ができない

それぞれの詳細を解説するので、理解したうえで査定依頼を出してください。

査定結果の精度は低い

ビッグデータを分析して算出された査定結果でも、考慮される情報は限定的で、他の査定方法より精度が低い傾向にあります。

そのため、匿名での不動産査定の結果だけを根拠に、財産分与や遺産分割を進めるのはリスキーです。実際の売却価格との差は出やすく、ローンの残債が返済しきれないことも考えられます。

机上査定であれば担当者が算出するため、世の中のニーズの反映や、依頼者に連絡をして物件の状態を知るなどして、AIに蓄積されていないデータからの算出が可能です。訪問査定では担当が目視で傷み具合まで確認できます。

精度にこだわる場合は、匿名査定以外の方法も視野に入れましょう。

売却したいときは再度査定を依頼する

匿名で不動産査定を依頼しても、売却の手続きまでは進められず、再度査定が必要になり2度手間です。仲介による不動産売却をおこなうのであれば、不動産会社とのやり取りは避けられず、個人情報を伏せたままにはできません。

はじめから売却まで想定している人は、机上査定や訪問査定で不動産会社を厳選し、手続きを進めるほうが手っ取り早いでしょう。一括査定であれば、サイトが独自に不動産会社を審査しており、悪質なところに依頼してしまうリスクを下げられます。

以下の記事では、おすすめの不動産一括査定サイトを紹介しています。選び方についても紹介しているので、使い勝手のよいサイトを利用してください。

関連記事:不動産一括査定サイトのおすすめランキング!不動産売却におすすめの人気16選を比較し選び方を紹介【2023年最新】

不動産についての相談ができない

匿名のままでは、不動産会社に相談する手段がありません。査定結果や売却で気になることを聞くためには、電話番号やメールアドレスを伝える必要があります。

本格的に査定や売却に関する相談を進めたい場合は、机上査定や一括査定の準備を進めましょう。匿名査定は、あくまでも参考となる相場価格を知りたいときにおすすめできるサービスといえます。

匿名で不動産査定をする流れ

匿名で不動産査定をする流れは次の3ステップです。

  1. 匿名査定できるサイトにアクセス
  2. 査定結果の確認
  3. 売却に進むなら不動産会社に連絡

各ステップについて詳しく解説します。

1:匿名査定できるサイトにアクセス

利用してみたいサイトの公式TOPにアクセスし、必要な情報を入力します。上記で紹介した3つのサービスでは、以下のような項目の入力が必要です。

LIFULL HOME’S HowMa マンションナビ
・物件の種類
・住所
・マンション名
・間取り
・専有面積
・所在階
・主要採光面
・築年数
・現況
・査定依頼の理由
・マンション名
・部屋番号
・専有面積
・間取り
・所在海
・総階数
・現況
・メールアドレス
・マンション名

現況では、居住中・空室・賃貸中のいずれかの選択肢にチェックを入れるだけです。戸建ての査定をする場合は、建物の構造や専有面積の変わりに土地と建物の面積が必要になります。

2:査定結果の確認

査定結果は、AIであれば即座、不動産会社への依頼ならば当日~数日でわかります。査定額だけを見て終わりにせず、一緒に書かれている情報も必ず確認するのがおすすめです。

査定額の根拠や不動産会社の特徴を見ることで、正式に売却を依頼する先を選ぶ判断材料になります。AI査定には明確な査定の根拠が欠かれていないことも多いため、その他の分析結果などをよく確認しておくとよいでしょう。

複数社へ査定依頼を出している場合は、全社の査定結果を比較することで相場価格を把握することができます

不動産会社へ連絡

匿名の不動産査定結果を見て、より詳しい金額を知りたい人は、気になった不動産会社で査定依頼しましょう。匿名査定後の査定依頼の流れはさまざまなため、各サービスで確認してください。

この段階になると、匿名のままやり取りを続けることはできませんが、より精度の高い査定結果を知ることができます。

また、匿名査定で価格相場を把握しているため、不動産会社による査定結果の妥当性を判断できるようになっているでしょう。

不動産査定後の売却までの流れ

不動産査定後に物件を引き渡すまでの流れは、次の5ステップです。

  1. 不動産会社と媒介契約
  2. 売却活動
  3. 購入希望者の内覧の対応
  4. 購入希望者と売買契約
  5. 代金の決済と引き渡し

媒介契約とは、不動産会社へ正式に売却の仲介を依頼する契約です。仲介手数料や媒介契約の種類を決定します。

売却活動は不動産会社が主におこない、自身は内覧の対応が主な役割となります。買い主が見つかったら、値引きや引き渡しの条件の交渉をえて、売買契約を結びます。この段階になると、自身の都合で簡単にキャンセルはできないため、慎重に検討する必要があります。

居住中の人は引越しを済ませ、引き渡し当日を迎えましょう。代金の決済や登記手続きができたら、不動産の売却は完了です。売却活動から引き渡しまでは、早いケースで3ヵ月程度です。

不動産売却全体の流れを詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:不動産売却の流れとは?必要書類や契約方法など7つのステップで解説

不動産査定依頼時に準備しておきたいこと

説明 まとめ

匿名での不動産査定を依頼する人は、特別な準備は不用です。しかし、売却手続きを進める予定の人は、次の3つの準備をしておきましょう。

  • 書類の準備
  • 住宅ローン残債の確認
  • 売却の希望条件の明確化

それぞれ詳しく説明します。

書類の準備

媒介契約や売買契約の段階で必要になってくるため、本格的に売却に進めたい人は、次の書類を準備しておくとスムーズな手続きが進められます。

  • 公図・測量図:手元にない人は法務局で発行
  • 登記簿謄本:手元にない人は法務局で発行
  • 登記識別情報(登記済権利証):再発行不可のため公証役場か司法書士の本人確認が必要
  • 身分証明書:運転免許証・パスポート・国民年金手帳など写真付きで公的なもの
  • 売買契約書・重要事項説明書:購入時に受け取っている
  • 住民票:最寄りの役所で発行
  • 印鑑証明書:最寄りの役所で発行
  • 固定資産税納税通知書:物件の所有者に毎年郵送されている

書類の発行にはそれぞれ数百円の手数料がかかります。紛失しないよう保管しておいてください。不動産売却における必要書類については、以下の記事でも解説しています。

関連記事:不動産売却の必要書類は?タイミングごとに揃えるべき書類や取得方法を解説

住宅ローン残債の確認

現在住宅ローンの返済を続けている人は、査定額で完済できるかを判断するため、住宅ローン残債の確認も必要です。完済するまでは自由に売却する権利がないため、売却価格を返済に充てるのが一般的です。

不足しそうな場合は、自己資金や住み替えローンなどで補填します。補填しきれないならば、売却の延期を検討したほうがよいでしょう。住宅ローンを組んだ金融機関に相談すると、自身にあったアドバイスをもらえます。

住宅ローンの相談先については以下の記事でも解説しているのでぜひ参考にしてください。

関連記事:住宅ローンはどこに相談すべき?相談窓口の種類と相談する際の注意点

売却の希望を明確にする

売却の希望が明確になっていないと、スムーズな売却活動ができません。最低限、希望額や引き渡しの希望時期を明確にしておきましょう。追加で次のことを決めておくと、不動産会社が売却活動をしやすくなります。

  • どこまで広告を出すのか
  • 値引きはどこまで許容するか
  • 傷みがある箇所の修繕に対応するか

特に売却を近所に知られたくない人は、広告を出す範囲を制限してもらうのがおすすめです。売り出し中の看板を出されてしまうと、売却は周知の事実となります。

まとめ

匿名の不動産査定は、営業電話の心配なく気軽に利用できる査定方法です。AI対応のサービスを使えば、即座に最新の相場がわかり、細かい分析情報まで知ることができます。

しかし査定額には不動産の状態までは反映されず、実際の売却価格との誤差が出やすいのも事実です。精度を上げたい人は、不動産会社への査定依頼が必要になるため、名前や電話番号など個人情報を伝える必要性が出てきます。

匿名査定で不動産価格を今すぐ知りたい人は、本記事で紹介したLIFULL HOME’SHowMaマンションナビなどを利用してみてください。

TOPへ