【2024年5月最新】住宅ローンのおすすめ銀行10選を徹底比較!

【2024年最新】住宅ローンのおすすめ銀行10選を徹底比較!

住宅ローンは、どの銀行で組むのがおすすめなのでしょうか。住宅ローンの返済は最長で50年続き、金利は0.001%の違いでも累計の差は無視できない額になります。自身に合うところを選ばないと、将来のリスクも高まります。

そこで本記事では、2024年5月の最新情報で住宅ローンのおすすめ銀行10選と選び方を紹介。普段使いはしていない銀行でも、住宅ローンを組むのに適したところが見つかるかもしれません。ぜひ参考にして、申し込む銀行を厳選しましょう。

監修者紹介
監修者 新井智美さん
トータルマネーコンサルタント
新井智美 さん

マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。現在年間500本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は2,500本を超える。
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住宅ローンのおすすめ銀行10選

住宅ローンを組むのにおすすめの銀行は次の10行です。

  • 新井智美さん
    基本的に変動金利では半年に1度金利が見直されますが、返済額に反映されるのは5年後です。そして、見直し後の返済額は見直し前の125%を超えないというルールがあります。これを「5年ルール」、「125%ルール」といい、多くの金融機関が取り入れています。
    しかし、最近住宅ローンサービスを開始したネット銀行では、5年ルールや125%ルールが設けていないことがありますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
    また、事務手数料についてもローンに含められるのか、現金で支払わなければならないのかについても確認しておきましょう。
  •  

    銀行 auじぶん銀行 住信SBIネット銀行 三井住友銀行 イオン銀行 SBI新生銀行 三菱UFJ銀行 ソニー銀行 PayPay銀行 りそな銀行 みずほ銀行
    変動金利 0.319% 0.298% 0.475% 0.380% 0.290 0.345% 0.397% 0.315% 0.340% 0.375%
    固定10年 1.255% 1.323% 1.700% 1.410% 0.900 1.060% 1.340% 1.155% 1.725% 1.500%
    固定35年 2.330% 1.010 2.580% 1.830% 1.500% 1.790% 2.460% 2.115% 1.715% 1.900%
    事務手数料 借入額✕2.20%(税込) 借入額✕2.20%(税込) 借入額✕2.20%(税込) 借入額✕2.20%(税込) 5万5,000円~ 借入額✕2.20%(税込)or 3万3,000円(税込) 借入額✕2.20%(税込) 借入額✕2.20%(税込) 借入額✕2.20%(税込) 借入額✕2.20%(税込)
    5年ルール
    125%ルール
    あり あり あり あり なし あり なし なし あり あり
    来店 不要 不要 不要 必要 不要 不要 不要 不要 不要 不要
    詳細
    公式サイト

    ※2024年5月時点の情報です

    各銀行の特徴について詳しく解説していきます。

    auじぶん銀行

    画像出典元:auじぶん銀行公式HP

    auじぶん銀行ががおすすめな人
    • au関連のモバイルや電気を利用している人
    • 気軽に相談をしたい人
    • 利用者の評価が高い銀行を探している人

    auじぶん銀行の住宅ローンは、au回線やじぶんでんき利用者向けに、金利の引下げをおこなっています。最大で申し込み時点の金利から年0.15%お得です。

    相談先として専用のコールセンターが用意され、オンラインや対面での相談会も随時開催しています。書類の書き方までアドバイスをもらえるので、スムーズに申し込めるでしょう。

    auじぶん銀行の独自調査ですが、利用者の95%が満足とのアンケート結果が出ています。どの銀行を利用するか迷っているなら、候補に入れておくとよいです。

    \関連サービスと連携/
    銀行名 auじぶん銀行
    変動金利 0.319%
    固定10年 1.255%
    固定35年 2.330%
    事務手数料 借入額✕2.20%(税込)

    住信SBIネット銀行

    画像出典元:住信SBIネット銀行公式HP

    住信SBIネット銀行がおすすめな人
    • 保証を充実させたい人
    • 長期の住宅ローンを組みたい人
    • 手続きを簡略化したい人

    住信SBIネット銀行の団体信用生命保険「スゴ団信」は、3大疾病だけでなくその他の病気やケガでも適用可能です。別途特約を付けなくても、万が一への備えが充実しています。

    住宅ローンの返済期間は最長で50年と長いです。月々の返済額の負担を軽減でき、ワンランク上の家にも手が届くかもしれません。

    手続きはすべてインターネット上で完結するため、平日忙しくても銀行に行けない人も利用しやすいです。

    \最長50年で住宅ローン/
    銀行名 住信SBIネット銀行
    変動金利 0.298%
    固定10年 1.323%
    固定35年 1.010%
    事務手数料 借入額✕2.20%(税込)

    三井住友銀行

    画像出典元:三井住友銀行公式HP

    三井住友銀行がおすすめな人
    • Vポイントを利用している人
    • 土地を購入して家を建てる人
    • 夫婦の万が一に備えたい人

    三井住友銀行の住宅ローンでは、自社サービスのOliveアカウントで契約すると、Vポイントの還元率が1%アップします。Vポイントは2024年にTポイントと統合されるため、利用できる範囲は広いです。

    家を建てるため土地から探している人向けに、土地先行融資にも対応しています。住宅ローンと同じ低金利で土地の購入資金を確保でき、住宅ローン控除にも使えます。

    団信のクロスサポートでは、連帯で申し込んだ2人のどちらかに万一のことがあった場合、住宅ローンの残債は0円です。ペアローンよりも返済の負担は軽くなります。

    \Vポイントがお得になる/
    銀行名 三井住友銀行
    変動金利 0.475%
    固定10年 1.700%
    固定35年 2.580%
    事務手数料 借入額✕2.20%(税込)

    イオン銀行

    画像出典元:イオン銀行公式HP

    イオン銀行がおすすめな人
    • イオングループで買い物をしている人
    • 気軽に返済期間を短縮したい人
    • 土日でも対面で相談をしたい人

    イオン銀行の住宅ローンでは、イオングループでの買い物でセレクトクラブカードのクレジット払いをすると、完済までいつでも5%OFFになります。毎月7万5,000円の買い物で、年間4万5,000円お得です。

    イオン銀行ダイレクトを利用すると、1万円以上の一部繰上返済は手数料無料です。臨時収入などがあった際に気軽に返済へ回せ、累計の利息の支払いを軽減できます。

    店舗は全国のイオンやイオンモール内にあり、年中無休で営業しています。平日仕事で忙しいけど対面で相談をしたい人は、休日の買い物のついでに相談可能です。

    \年中無休で実店舗が営業中/
    銀行名 イオン銀行
    変動金利 0.380%
    固定10年 1.410%
    固定35年 1.830%
    事務手数料 借入額✕2.20%(税込)

    SBI新生銀行

    画像出典元:SBI新生銀行公式HP

    SBI新生銀行がおすすめな人
    • お得なキャンペーンを利用したい人
    • 将来の返済が不安な人
    • 住宅ローンの諸費用を節約したい人

    SBI新生銀行の住宅ローンでは、定期的にお得なキャンペーンが開催されています。基本的に金利が0.1%程度下がり、事務手数料は0円からです。

    独自のステップダウン金利タイプを申し込むと、10年以降は5年ごとに金利が下がります。将来収入の減少で返済に不安がある人は、検討してみましょう。

    住宅ローンの諸費用節約にも向いていて、保証料や団体信用生命保険料は0円です。セブン銀行やAMTを利用している人は、普段使いの出金手数料も0円にできます。

    \キャンペーンを活用/
    銀行名 SBI新生銀行
    変動金利 0.290%
    固定10年 0.900%
    固定35年 1.500%
    事務手数料 5万5,000円~

    三菱UFJ銀行

    画像出典元:三菱UFJ銀行公式HP

    三菱UFJ銀行がおすすめな人
    • 直近で出産を控え得ている人
    • 3大疾病が不安な人
    • 将来のリフォームでもローンを利用予定の人

    三菱UFJ銀行の住宅ローンでは、女性向けの特典として出産の前後6ヵ月以内の申し込みで、1年間は金利が0.2%優遇されます。家族が増えるタイミングで家の購入や建築をする人は利用しましょう。

    3大疾病の保証は手厚く、入院が1日でも住宅ローンの残債は0円になります。対象は満50歳の誕生日までですが、働き盛りの時期のリスク軽減に向いています。

    住宅ローンの返済中は、リフォームでもローンを組むと金利は通常より0.5%下がります。新築でも、20年30年先を見据えて申し込むと、トータルの維持費の節約につながります。

    \出産前後の女性を優遇/
    銀行名 三菱UFJ銀行
    変動金利 0.345%
    固定10年 1.060%
    固定35年 1.790%
    事務手数料 借入額✕2.20%(税込)or 3万3,000円(税込)

    ソニー銀行

    画像出典元:ソニー銀行公式HP

    ソニー銀行がおすすめな人
    • 将来金利タイプを変更する可能性がある人
    • Sony
    • Bank
    • WALLETを使っている人"
    • 団体信用生命保険の保険料を下げたい人

    ソニー銀行の住宅ローンは、手続きがインターネット上でおこなえ、変動と固定の金利タイプまでいつでも変更可能です。よりお得な金利を選んで累計の支払い額を減らしましょう。

    付帯サービスでVisaデビットが付いたSony Bank WALLETを利用していると、優待プログラムのランクが1つ上がります。プラチナ以外の人はキャッシュバック率が0.5%増え、ソニーストアやアート引越センターの利用でも割引があります。

    利用できる団体信用保険は、がん団信50を選ぶとガンによる保証は50%でも、加入で金利の上乗せはありません。他の保険では0.1~0.2%の上乗せがあるので、節約したい人は検討してください。

    \金利タイプはいつでも変更可能/
    銀行名 ソニー銀行
    変動金利 0.397%
    固定10年 1.340%
    固定35年 2.460%
    事務手数料 借入額✕2.20%(税込)

    PayPay銀行

    画像出典元:PayPay銀行公式HP

    PayPay銀行がおすすめな人
    • 滞納のリスクを下げたい人
    • 住宅購入の遅延は避けたい人
    • 新居の家財の購入費用も確保したい人

    PayPay銀行の住宅ローンでは、返済のための資金移動を自動でおこなえます。別の銀行をメインに使っている場合は、資金移動を忘れていて滞納してしまうリスクを下げられます。

    審査の結果が出るスピードは速く、事前審査であれば当日の回答をもらえるケースもあります。本審査も10日程度のため、遅延なく住宅の購入を進められるでしょう。

    借り入れたお金は、家財の購入や登記費用の支払いにも充てられます。手元に預貯金を残して、新居の設備などを充実させてください。

    \資金移動は自動/
    銀行名 PayPay銀行
    変動金利 0.315%
    固定10年 1.155%
    固定35年 2.115%
    事務手数料 借入額✕2.20%(税込)

    りそな銀行

    画像出典元:りそな銀行公式HP

    りそな銀行がおすすめな人
    • 環境に配慮した家を建てる予定の人
    • 病気やケガが不安な人
    • 返済状況をこまめに確認したい人

    りそな銀行の住宅ローンでは、太陽光発電の設置などで環境に配慮した家を建てる人向けに、金利の優遇があります。店頭の金利より最大で年2.265%も下がり、他のメガバンクよりお得になりやすいです。

    女性向けの住宅ローン「凜next」だと、無料で就業不能時あんしん保険が付き、最長で12ヵ月は保険金で毎月の返済を負担できます。余裕をもって体調を整えてから仕事に復帰できるでしょう。

    りそなグループアプリを利用すると、スマートフォンからいつでも預金残高や住宅ローンの返済状況を確認できます。一部繰上返済の手数料は無料ですので、お金に余裕があるときは気軽に追加の返済が可能です。

    \環境に配慮した家で金利の優遇/
    銀行名 りそな銀行
    変動金利 0.340%
    固定10年 1.725%
    固定35年 1.715%
    事務手数料 借入額✕2.20%(税込)

    みずほ銀行

    みずほ銀行 住宅ローン

    画像出典元:みずほ銀行公式HP

    みずほ銀行がおすすめな人
    • 審査に通るか不安がある人
    • ライフイベントに合わせて返済額を変えたい人
    • 火災や地震の保険料を節約したい人

    みずほ銀行の住宅ローン公式サイトでは、AIによる事前診断が可能です。借入額や返済期間などから、審査に通る確率を教えてくれます。確率の高い条件を探してから申し込みをするとよいでしょう。

    宅ローンの返済プランは申し込み後でも調整ができ、教育費の負担増や転職による収入減などに柔軟に対応可能です。相談は、土日や祝日でも店頭を利用できます。

    家の万一に備えて火災や地震の保険は必要ですが、みずほ銀行では住宅ローンを組む人向けに割安なプランを用意しています。家を所有し続ける限り保険料の負担は続くので、一緒に加入して節約をしてください。

    \AIで審査の事前診断/
    銀行名 みずほ銀行
    変動金利 0.375%
    固定10年 1.500%
    固定35年 1.900%
    事務手数料 借入額✕2.20%(税込)

    住宅ローンの基本

    実際に住宅ローンを申し込む基本として、次の3つについて解説します。

    • 金利の種類と特徴
    • 銀行の住宅ローンの審査基準
    • 住宅ローンの年齢制限

    どの銀行を選ぶにしても、説明されている内容を正しく認識できていないと、間違って不利なところに申し込んでしまうかもしれません。1つずつチェックしていきましょう。

    金利のタイプと特徴

    金利のタイプは大きく分けて、変動金利と固定金利の2種類があり、それぞれの特徴は次のようになっています。

    金利のタイプ 特徴
    変動金利 ・半年ごとに金利の見直し
    ・返済中に金利が変わる可能性あり
    ・固定金利より低い傾向
    ・返済額の見直しは5年ごと
    固定金利 ・一定期間固定と全期間固定がある
    ・全期間固定は返済額の増減なし
    ・一定期間固定の年数は2年や5年など

    変動金利は2024年5月時点で、固定10年の金利の3分の1程度ですが、将来はどうなるかわかりません。返済まで長いと50年あるため、いつか金利が上昇して累計の支払いが固定金利を超える可能性はあります。

    固定金利は、返済額のシミュレーションがしやすく、全期間固定にしていると返済額の累計は確定します。その代わり変動金利より高い傾向で、固定35年では1.5%程度の差です。

    銀行の住宅ローンの審査基準

    住宅ローンは銀行で申し込んでも、審査に通過しないと融資を受けられません。

    審査基準の詳細は、銀行によって異なります。審査基準については公開されていませんが、主に次のものが考慮されます。

    • 完済する年齢
    • 現在の健康状態
    • 担保の評価
    • 申し込み時の年齢
    • 現在の年収
    • 勤続年数
    • 信用情報

    すでに深刻な持病をもっていて、収入が途絶え滞納のリスクがある人は落とされやすいです。

    担保の評価は、滞納が続いたときに銀行が家を売却してお金を回収する必要があるため、担保の評価が低いと融資を受けにくい傾向にあります。

    年収や勤続年数は、安定して返済を続けられるかの重要な指標です。

  • 新井智美さん
    ほかにも信用情報などが審査対象になります。過去に信用事故を起こしている場合は、審査に通らない可能性が高くなります。また、勤続年数も大きなポイントになりますので、転職直後の申し込みはできるだけ避けるようにしましょう。
  • 住宅ローンの年齢制限

    そもそも住宅ローンには、申し込み時や完済時の年齢で制限がかけられています。申し込み時は20歳以上が一般的で、大卒の社会人であれば気にする必要はありません。

    問題は完済時の年齢制限です。70歳未満や80歳未満といったように、銀行ごとに決まっています。申し込み時の年齢によっては、35年や50年の長期住宅ローンが組めなくなります。

    住宅ローンを利用して家の建築や購入をしたい人は、可能なら30代前半、遅くとも40代前半には申し込みをしたほうがよいです。短期のものしか申し込めないと、資金不足で理想の家を手に入れられないケースがあります。

    住宅ローンの銀行の選び方

    住宅ローンのおすすめ銀行10選を紹介してきましたが、どこが自身にとって最適なのでしょうか。ここでは、住宅ローンで自身に合った銀行を見つけるための次の4つの基準を解説していきます。

    • 銀行の種類
    • 金利のタイプ・割合
    • 団体信用生命保険の内容
    • 手数料・諸費用
  • 新井智美さん
    これまでにその銀行でローンを利用していた場合には金利が優遇されるなど、取引状況によって優遇を設けている金融機関も多くみられます。
    自分が普段利用している銀行に優遇制度がないかどうか、1度確認してみましょう。
    地方銀行では、柔軟な対応が期待できるため、大手銀行よりも審査に通りやすい可能性があります。審査に通るか不安な場合は地方銀行に申し込んでみてもいいでしょう。
  • 銀行の種類

    銀行は主に、大手銀行、地方銀行、インターネット銀行の3種類があり、特徴やおすすめの人は次のようになっています。

    種類 特徴 おすすめの人
    大手銀行 ・サービスが充実
    ・審査は厳しい傾向
    総合的に満足度が高い銀行を探している人
    地方銀行 ・審査は個人の事情を考慮してくれる可能性
    ・金利は高い傾向
    審査に通るか不安がある人
    インターネット銀行 ・実店舗がある銀行より金利は低い傾向
    ・インターネット上から気軽に手続き
    金利の低さを重視している人

    本記事でおすすめした銀行は、大手とインターネット銀行がメインです。地方銀行を普段使いしている人は、地方銀行の住宅ローンも合わせて比較してみましょう。

    金利のタイプ・割合

    月々の負担や累計の返済額を軽減するため、変動金利と固定金利でどれだけ金利が低いかで銀行を比較します。まずはどのような金利のタイプがあるのかから確認してください。銀行によっては固定35年がないところもあります。

    金利の低さは、申し込み直前の最新情報で比較をしましょう。借り換えなどで将来別の銀行に変更はできるので、現時点で割安なところを見つけてください。

    団体信用生命保険の内容

    団体信用生命保険とは、加入者に万一の事態があった際、保険金で住宅ローンの残債を支払ってくれる仕組みです。団体信用生命保険への加入が住宅ローン申し込みの必須条件になっている銀行は多く、適用範囲や支給額などの内容も比較して厳選が必要です。

    基本はガン・脳卒中・心筋梗塞の3大疾病への備えで、銀行によって追加で糖尿病や肝硬変、その他の病気も対象になっています。適用範囲を広げたり支給額を増やしたりすると、保険料として住宅ローンの金利が上がります。

    完済までのリスクとリターンをよく考え、銀行を選ぶ基準にしましょう。

    手数料・諸費用

    住宅ローンは月々の返済とは別で、次の費用がかかります。

    • 事務手数料:申し込み時の手数料
    • 保証料:滞納した際に保証会社が銀行に一括返済するため費用
    • 団体信用生命保険料:保険に加入するための費用で金利の上乗せが一般的
    • 繰り上げ返済手数料:月々の返済とは別に振込む際の手数料

    事務手数料は、借入額の数%か一定の額かを選べる銀行があります。団体信用生命保険料は、保険の適用範囲を変更すると必要な金額も変わります。繰り上げ返済手数料は、利用する予定がなければ気にしなくてもよいです。

    これらの手数料・諸費用と返済額の合計を、銀行の担当に試算してもらうか、銀行が独自に提供しているシミュレーションツールで算出しましょう。トータルで負担の少ない銀行を優先して選ぶと、後悔は少ないです。

    住宅ローンを組む際のよくある疑問

    最後に、住宅ローンを組む際によくある次の疑問を解説します。

    • フルローンは組める?
    • 住宅ローンの相談はどこでできる?
    • 返済を滞納するとどうなる?

    融資を受けて家の建築や購入をしてしまうと、後戻りはできません。完済まで長いと50年かかるので、不安は事前に解消しましょう。

    フルローンは組める?

    頭金を支払わないフルローンが組めると、現在預貯金がない状態からでも家の建築や購入が可能です。銀行も、各種手数料まで住宅ローンに含めたプランを用意しているところがあります。

    フルローンの審査に通過できるかは、融資額や返済期間、自身の現状次第です。明確な基準はどの銀行も非公開ですが、頭金ありより厳しくはなります。また、金利は高くなりやすく、変動金利は上昇のリスクが大きいです。

    住宅ローンの相談はどこでできる?

    住宅ローンの相談先は主に次の4つです。

    相談先 相談するメリット
    各種の銀行 ・住宅ローンの正確な情報がわかる
    ・具体的な返済プランの試算もしてくれる
    住宅金融支援機構 ・フラット35・50という全期間固定金利の住宅ローンの相談に対応
    ・最新の補助金・減税制度のアドバイス期待
    不動産会社 ・家を購入する全体の流れから知れる
    ・提携住宅ローンの紹介あり
    FP(ファイナンシャルプランナー) ・住宅ローンの選び方の相談が可能
    ・年収や家計の状況から返済の方針もアドバイス

    FP以外への相談は何度でも無料で利用できます。特に銀行への相談は複数行にして、金利や団体信用生命保険の詳細まで聞くとよいです。事前に聞きたいことをまとめておくと、適切なアドバイスをもらえるでしょう。

  • 新井智美さん
    住宅ローンの相談を行う際は、銀行の窓口や、不動産会社に相談するケースが多いですが、最終的にどこに決めるかといった相談はFP(ファイナンシャルプランナー)が適しています。
  • 住宅ローンの相談については、次の記事でも解説をしています。

    関連記事:住宅ローンはどこに相談すべき?相談窓口の種類と相談する際の注意点

    返済を滞納するとどうなる?

    住宅ローンの滞納を続けていると、10~12ヵ月で家は競売にかけられます。売却先が決まると退去を求められ、それも無視をしていると強制執行されます。

    始めの1~3ヵ月は督促状が届くので、不注意で引落口座の残高が不足しているなら早期に入金をしましょう。事前に滞納しそうなことがわかっているなら、銀行の担当に相談してください。返済計画の変更で滞納を避けられる可能性があります。

    別の手段として、他の銀行で借り換えも有用です。現状より月々の負担が少ないものが見つかる可能性があります。

    まとめ

    住宅ローンのおすすめ銀行や選び方を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。自身の返済計画の希望や収入・健康状態などの現状によって、最適な銀行は変わります。

    長期の住宅ローンを組むと、完済は定年退職後になります。本記事で紹介した10行は全国で利用できるので、普段使いしている地方銀行などとも比較して、返済の負担の少ないところを選びましょう。

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