マンションに太陽光発電を導入する方法|デメリットや設置場所も解説【オーナー向け】

マンション 太陽光発電

近年マンションの屋上に太陽光発電を導入するケースが増えています。「うちのマンションにも導入できる?」「導入するリスクは?」などの疑問を持つオーナーさんも多いのではないでしょうか?

マンションにも太陽光発電の設置は可能ですしかし、場合によっては入居者や管理組合に許可を得る必要があります。

そこで本記事では、マンションでの太陽光発電の活用方法や導入手順を解説していきます。デメリットや設置場所についても紹介していくため、ぜひ参考にしてください。

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関連記事:太陽光発電一括見積もりサイトおすすめ6選を比較|アンケートで業者の評判や人気サイトを徹底調査!

マンションでの太陽光発電活用法4つ

マンションで太陽光発電を導入した場合は、どのような活用方法があるのでしょうか。ここでは以下4つの活用方法について紹介します。

  • マンション共用部の電気に使う
  • 発電した電気を売電
  • 非常時の電源に利用する
  • マンションオーナー宅で使う

マンション共用部の電気として使う

マンション内にはエントランスや階段・廊下・エレベーターなど電気を利用している箇所があります。それらの共用部に発電した電力を使うのもよいでしょう。

共有部の電気は、マンション入居者から徴収した管理費・共益費の中から支払いをおこないます。毎月多くの電気代を支払う必要があり、管理費・共益費のなかで賄えていない場合もあるでしょう。

発電した電力を共用部分で使うことで、毎月の電気代の負担が減ります。また電気代削減に成功すれば、管理費や共益費を減らすこともできるため、他のマンションとの差別化を図ることが可能です。

発電した電力を売電する

発電した電力は、電力会社へ売電することもできます。共用部分に使って余った分だけを売ることも可能ですが、発電した電力すべてを売電することも可能です。オーナー側には、家賃収入以外にも売電収入が得られる大きなメリットがあります。

売電することで収入が得られる

発電設備の規模にもよりますが、FIT制度という国が定めた固定買取価格制度を利用すれば、10年間は一定価格で売電することが可能です。安定した発電量があれば得られる収入も安定します。

非常用電源として使う

太陽光発電を設置しても、蓄電池がなければ電気を貯められないため、夜間や悪天候の際に利用することができません。太陽光発電設置と同時に蓄電池を導入することで電気を貯めることが可能になります。

非常用電源として安定して使用するためには蓄電池もセットで導入する必要があり費用がかかりますが、非常時の備えがあるマンションは需要も高いでしょう。

オーナー宅の電気として使う

マンションのオーナーが太陽光発電を導入する場合は、オーナー宅のみでの利用も可能です。容量にもよりますが、オーナー宅の電気分としては十分な量の発電か可能でしょう。オーナーは自宅の電気量が減らすことができ、毎月の電気料金が削減できます。

オーナー宅で使って余った場合は、入居者宅への電気として振り分け、共用部分へ振り分ける選択肢もあります。振り分けをせず余った部分はすべて売電する方法も考えられるでしょう。屋上の広さにもよりますが、残った分すべて売電する場合は、かなりの量の売電収入が得られるでしょう。

マンションへの太陽光発電導入パターン

マンションへの太陽光発電導入パターン

マンションによって導入パターンは異なります。場合によっては許可が必要な場合もあるため確認しておきましょう。

以下の3つのマンションへの太陽光発電導入パターンを解説します。

  • 新築マンション
  • 分譲マンション
  • 賃貸マンション

新築マンションへの設置

マンション新築時に、同時に太陽光発電を設置する方法です。他の方法と違いオーナーの判断のみで設備を導入できるため、設置へのハードルはかなり低いです。

売却する際は、太陽光発電が付いていることをアピールすることもできます。

分譲マンションへの設置

すでに建っている分譲マンションの屋上などに太陽光発電を設置する場合は、入居者全体の3/4以上の承諾を得ないと設置ができません。

共有部分の屋上などに設置し、共有部分の電気や入居者の分まで賄う場合は、管理組合の承諾を得なければなりません。設置費用やメンテナンス費用は入居者全員で分担します。そのため導入に至らない可能性もあります。

賃貸マンションへの設置

賃貸マンションに後付けで太陽光発電を設置する方法もあります。この場合も、共有部分に設置する場合は、分譲マンション同様に入居者の承諾が必要です。

加えて管理会社に設置許可を得なければなりません。トラブル防止のためにも必ず承諾・許可が必要です。

太陽光発電を設置できる場所

住宅の場合、太陽光発電をおもに設置するのは屋根の上です。ではマンションでは屋根以外にどのような選択肢があるのでしょうか。詳しく見ていくとともに、それぞれのメリット・デメリットをあわせて紹介します。

  • マンションの屋上
  • カーポートの上
  • ベランダ
  • 外壁

マンションの屋上

マンションに設置する場合は屋上を使うことが一般的です。屋上はあまり使っていないことが多いのでデッドスペースを有効に使うことができます。一般住宅の屋根の上もそうですが、屋上に太陽光パネルを設置することで、太陽からの熱を室内に取り込みにくくなります

マンションの屋上に設置するメリット マンションの屋上に設置するデメリット
・屋上部分の有効活用できる
・遮熱効果がある
・防水工事が必要な場合がある
・効率よく発電できない可能性がある

設置工法によっては漏水のリスクが発生するため、防水工事が必要になるかもしれません。防水工事をしなければ、水漏れがおきカビや腐食の原因になるため、必要であれば必ずおこなってください。

マンションの屋上の日当たりが悪く、太陽光を遮るような高い建物がある場合は、発電効率が悪く採算を取るのが難しいでしょう。

カーポートの上

カーポートの上は活用することがほとんどありません。そのため、太陽光発電の設置が可能なカーポートであればデッドスペースを有効活用できます。カーポートの下には自動車を停めるので、EV車の充電も可能です。

カーポートの上に設置するメリット カーポートの上に設置するデメリット
・カーポートの有効活用ができる
・EVと相性が良い
・確認申請をしなければならない
・初期費用が高くなることも

カーポートは建築物にあたります。新たにカーポートを建築して太陽光発電を導入する場合は、建築確認申請が必要です。建築申請をおこなわない場合、違法建築物となってしまう可能性があります。

ベランダ

マンションのベランダにも太陽光発電の設置が可能です。広いベランダであれば折りたたみ式のソーラーパネルを床置きにできます。狭い場合でも、手すりに折りたたみ式のソーラーパネルを固定すれば導入可能です。

ベランダに設置するメリット ベランダに設置するデメリット
・自作で太陽光発電設備が設置できる
・少量分の電気は賄える
・発電量が少ない
・ベランダの広さによっては設置不可能

条件付きで自作の太陽光発電設備が設置できますが、発電量は少量です。

屋根への設置と比べると庭設置は高所ではないため、落下リスクもなく設置が容易です。太陽光発電は太陽が当たることで発電量が得られます。より良く発電するために適切な方角や角度に調整する必要がありますが、庭の場合は屋根よりも調整がしやすいです。

庭に設置するメリット 庭に設置するデメリット
・設置が容易
・発電量のための調整がしやすい
・盗難のリスク
・除草作業が必要

屋根の上と違い、庭の場合は盗難のリスクがあることが大きなデメリットとして挙げられます。また、太陽光パネルに影ができることで発電効率が下がるので、定期的に庭の除草作業をおこなう必要があります。

関連記事:ソーラーパネルの庭設置はやめたほうがいい?デメリットや設置方法を徹底解説!

外壁

屋上に設置する場合、積雪がある地域では冬の間発電できない可能性もあります。しかし、外壁設置なら積雪がある地域でも発電が可能です。しかし発電効率は他の方法よりも悪い可能性があります。

外壁に設置するメリット 外壁に設置するデメリット
・積雪がある地方でも設置可 ・発電効率が良くない可能性がある
・光害の恐れがある

外壁に平行に太陽光パネルを設置するため、設置面をよく考えないと近隣住民から光害のクレームが来る恐れがあります。

マンションに太陽光発電を導入するメリットとは?

マンションに太陽光発電を導入するメリットは以下の6つです。

  • 敷地を有効活用できる
  • 災害時の備えになる
  • 共有部分の電気に使える
  • 売電収入が得られる
  • 節税対策ができる
  • 付加価値がプラスされる

太陽光発電導入にはメリットが多いため、事前に知っておくことで効率のよい使い方ができるようになるでしょう。

敷地内の有効活用

屋上はデッドスペースになっているマンションが多いです。安全面から考えて開放していないマンションもあるでしょう。使っていないスペースに太陽光発電を設置することで、有効活用ができます。屋上の日当たりが良ければ、太陽光発電に適した場所です。

災害時に電気を使用できる

災害や停電などで電気が使えなくなったとき、太陽光発電設備があるマンションであれば電気の使用ができます。電力会社からの電気の供給が止まっていても、太陽光発電なら晴れの日や曇の日は発電しています。

停電の際でも電気が使える

太陽光発電設備を自立運転モードに切り替えることで、あらかじめ接続していた部分に電力が送られて、発電した電気を使うことが可能になります。災害時の備えをより充実させたい場合は、蓄電池の導入も検討しましょう。

マンションの廊下やエントランスなどに使える

発電した電力は、マンションの廊下・エントランス・エレベーターなどの共用部に使うことができます。空調や照明が24時間つけているマンションも多いでしょう。共用部に供給することで、毎月の電気代を削減できます。

売った電気の収入が入る

太陽光発電で発電した電力は電力会社へ売ることができ、売電収入が得られます。経済産業省が実施しているFIT制度に認定されれば、全量買い取りが可能です。

FIT制度では一定期間一定価格での再生可能エネルギーの買い取りを保証しています。毎月安定した発電量が見込めれば安定した収入が得られます。以下の表にkW数ごとの買い取り価格をまとめてみました。

年度 1kWhあたりの買い取り価格
10kW未満 10kW以上50kW未満 50kW以上
2021年度 19円 12円 11円
2022年度 17円 11円 10円
2023年度 16円 10円 9.5円

このように売電価格は年々下がっています。10kW未満の場合は10年間、それ以上の発電量の場合は20年間固定されています。今後も下がっていくことが予想されるため導入を考えている方は早めに検討しましょう。

“出典元: 経済産業省「2022年度以降の価格表(調達価格1kWhあたり)」 内の表をもとに作成。

節税対策となる

太陽光発電導入の際にかかる費用は減価償却費として経費に計上できます。メンテナンス費用や固定資産税・水道光熱費や消耗品費も同様です。太陽光発電は法定耐用年数が17年となっていて、17年間は経費に計上でき売上から差し引くことができます。太陽光発電導入することで、所得税または法人税を長期に渡って節約可能です。

マンションの付加価値が得られる

太陽光発電が設置されたマンションはソーラーマンションといわれ、環境への配慮をアピールできます。BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の認定を受けることができれば、環境問題に関心のある入居者の獲得も可能でしょう。また、屋上部分に太陽光パネルを設置することで遮熱効果も得られるため、夏は涼しく冬は暖かい環境となるでしょう。

マンションに太陽光発電導入するデメリット

太陽光発電を導入するメリットはたくさんありますが、いくつかのデメリットも存在します。ここではそのデメリットを詳しく説明します。

  • 入居者の同意が必要
  • 太陽光発電ですべての電気を賄えるわけではない
  • 避難経路の確保をする
  • 維持費がかかる
  • 多額な初期費用が必要
  • 追加で工事が必要になる可能性

導入には入居者の同意が必要

太陽光発電をマンションに導入するには、オーナーであっても新築時以外は入居者の同意が必要です。自己所有の家であれば同意を取る必要はありませんが、賃貸マンションや分譲マンションに導入する際には、管理組合の許可も必要でしょう。

必ずしも許可や同意は取れるわけではなく、反対される場合もあります。反対されたら1軒ずつ丁寧に説明をしていくなど、手間と時間がかかるでしょう。

全世帯分の電気が賄えるわけではない

太陽光発電は設置するパネルの枚数で発電量が決まります。マンションが大きく戸数が多ければ、設置できるパネルの枚数も多くなります。ただし、設置枚数によっては全世帯の電気が賄えるわけではないことに注意しましょう。

また、どんなに屋上にスペースがあっても、太陽光発電は天候に左右されます。売電収入や電気代削減が想定とおりにいかないこともあるかもしれません。販売店や施工業者などに、十分な発電量が得られるかのシミュレーションを依頼してみましょう。

避難経路は確保しなければならない

マンションのベランダやバルコニーは火災がおこったときなど、緊急時の避難経路です。もしベランダやバルコニーに設置する場合は、避難経路を塞いではなりません。
消防法や建築基準法では、避難経路の幅は最低でも1.2m必要です。居室の有無または用途によっては最大2.3mの幅を必要としています。いざというときは、速やかに避難できるように設置する必要があります。

維持するための経費がかかる

太陽光発電は設置して終わりではありません。設置後数十年付き合っていく設備のため、定期的にメンテナンスが必要です。メーカーや販売店・施工業者の保証の期間の範囲・期間内であれば、無料でメンテナンスとなる場合があります。保証外・期間外のメンテナンスや修理・交換の場合は費用が発生します。

初期費用がかかる

太陽光発電導入の初期費用は一時期よりも下がりましたが、まだまだ多額な費用がかかります。初期費用は、自家消費や売電収入をおこなうことで回収していきます。初期費用だけでなく、メンテナンスや廃棄費用まで考えると、元を取るまでには長い時間がかかるでしょう。

投資した費用が回収できるかを知るには、販売店や施工業者に聞くほか、シミュレーションサイトを使って収支バランスの計算をおこなってみてください。

関連記事:【2024年最新】太陽光発電の設置費用はいくら?設備ごとの価格相場やお得な設置方法を紹介

追加工事の可能性がある

設置するマンションが特殊な形であれば、追加工事をおこなわないと設置できない可能性があります。当初見積りしたよりも費用がかかることもあります。

そのため見積りよりも、費用がかかることを想定した費用の準備が必要です。専門家の意見を聞き、どの程度追加工事が必要となるか確認しましょう。

まとめ

マンションに太陽光発電を導入した場合は、共有部や非常用電源としてなどに発電した電力を使うことができます。マンション新築時以外に導入する際は入居者や管理会社の許可・同意を得なければなりません。

しかし、導入することで敷地の有効活用ができるうえ、売電収入が得られたりマンションの付加価値をつけることができるメリットがあります。導入する前には、販売店や施工業者などにシミュレーションを依頼し、収支バランスを見てから決めましょう。

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