新築なのに家の中にアリが!?戸建て住宅でのアリ駆除方法
生活
#お手入れアイデア#メンテナンス#一戸建て#害虫対策#春
神田 恵里2022.07.29
春から初夏にかけての時期を中心に、オーナー様からのお問い合わせで多いのが「アリ」に関するもの。
「新築なのに、家の中をアリが歩いているんです」というお電話をいただきます。
特に悪さはしないアリですが、決して気分よく感じられないのは仕方のないことですよね。
実は新築住宅の周りには、アリが巣を作って入り込みやすい環境が整ってしまっているんです。
家の中にアリが入り込む理由と対策を、ご説明します。
新築にはアリが発生しやすい?雨降りの後は要注意!どうやって入ってくるか探しましょう
「せっかく家を建てたのに、家の中にアリが!」
ショックを受けるオーナー様のお気持ち、よく分かります。
実は、新築住宅の周囲の土はアリが巣を作りやすい環境。
家を建てる時には工事で土を掘り返しているため、周辺の土が柔らかくなっているケースも多いもの。
むしろアリが「出やすい」環境だとも言えるのです。
一般的な黒いアリは、特に悪さはしません。
どうかあまり深刻にならず、驚かないでいただければと思います。
まずは、アリがどのように家に侵入してくるのか理解しておきましょう。
新築でもわずかな隙間はある!2階から侵入することも
アリの体は非常に小さく、建物の構造上どうしてもできるわずかな隙間も自由に通り抜けられます。
「アリが入って来たということは、隙間のある欠陥住宅?」ということでは決してないのです。
新築住宅の場合、気密性が高いので隙間が無いと思っている方がほとんどです。
しかし体が小さなアリにとっては、ほんの小さな隙間でも侵入経路となるのです。
例えば窓やドアなど、人間が目に見えない穴をくぐって入ってきます。
地面から侵入するイメージが強いですが、一戸建ての2階に現れるということも珍しくありません。
壁をつたい2階のバルコニーや窓から部屋に入ってくることもしばしば。
一度家の中に侵入したアリは、仲間を連れてくるなどして増殖してしまうので、侵入元や侵入経路からアリを入れない対策が必要です。
雨降りをきっかけにアリが家の中に入ってくることも
甘いものが好きなイメージのアリ。
「甘いものを出しっぱなしになんてしていないのに…」とおっしゃる方もいますが、アリが家に入り込む原因として多いのは、食べ物よりも「雨」のようです。
雨が降って水が入り込み、行き場を失ったアリが家の中に入り込んでしまうのです。
アリが発生するタイミングをよく思い出してみてください。
雨降りの後が多くありませんか?
雨で逃げ込んだ1匹が室内にマーキングし、そのにおいをたどって次から次にアリがやってきて、やがて行列に…ということになるのですね。
新築でも食べ物には注意!においにつられてアリが家の中に!
「アリが入ってくるのは『食べ物を求めて』ではなく、雨で行き場を失うから」と言いましたが、だからと言って食べ物を放置するのは禁物。
アリが食べ物のにおいを好むのは事実ですし、家の中にいたアリが食べ物があることを仲間に知らせ、大量に呼び寄せかねません。
あるオーナー様からは「翌朝に出す予定のゴミを玄関に置いておいたところ、においがもれていたようで、翌朝持ち上げたら下にアリがびっしりで絶叫しました」というお話をうかがったことも。
そのような場合には、ビニール袋を二重にしてにおいがもれないようにするなどの工夫をしましょう。
お子さんの食べこぼし、ペットのおやつにも要注意ですよ!
小さな子どもがいると、食べ物や飲み物をついついこぼしてしまいます。
カーペットなどの布製品ではなくフローリングの上など、汚れを拭きとりやすい場所で食事をするなどの工夫が必要です。
その他には、夏の間は外で育てている観葉植物や植木鉢を、寒くなる冬の間家に持ち込む際など、気づかずにアリが巣をつくっていて家の中に侵入してしまうということも…。
新築のアリ対策は侵入口をブロック!駆除剤やお酢散布が有効!
家の中でアリを見かけたら、家の周りをぐるりと回って、アリがどこから入って来るのかを確認するのが先決です。
巾木の角、ユーティリティの接続部分、玄関、サッシの隙間から出入りしているケースがよくあります。
侵入口が特定できたら、そこからアリが入ってこない工夫をしましょう。
また家の中にできてしまった通り道は、アリが付けたにおいを消すことでなくすことができます。
具体的にはこんな対策をするのがおすすめ!
屋外でのアリ対策
侵入口をふさげる場合は、コーキングや隙間テープなどでふさぎましょう。
そして侵入口を中心に、家の周り全体に駆除剤をまいていきます。
ドアや窓などの小さな穴は防ぎようがないので、基礎やドアや窓の周辺にアリを駆除する薬をまきましょう。
パウダータイプの商品を、家屋の外壁に沿って、約5cm幅の帯状に1mあたり10~20gを散布することをおすすめします。
風向きなどを考え、薬剤が人やペット、洗濯物などにかからないように注意してください。
アリが出ていない段階の予防策として、駆除剤をアリが活動を始める前(春先)にも、家周囲全体に予防の意味でまいておくのが効果的です。
雨で流れてしまわないよう、できれば天気予報を見て「3日ぐらい晴天が続きそう」なタイミングがベスト。
8月、秋の長雨シーズンが始まる前にも再度散布すると、より効果があります。
家の中でのアリ対策
外からも侵入口をふさぎましたが、家の中からも侵入口をふさげる場合は、コーキングなどでふさぎます。
マスキングテープも便利です。
ふさいだら、「アリの巣コロリ」などの殺虫剤を置きます。
アリの種類によって「好み」があるので、何種類か試して反応のよいものを選びましょう。
最後に、アリが仲間を呼ぶためのにおいを消します。
この「におい消し」におすすめの方法を2つご紹介しましょう。
どちらも人体への害がないため、小さいお子さんやペットがいるご家庭でも安心です。
1.ハッカ油
ハッカ油を垂らした水を雑巾に含ませ、通路を拭く。
または、精製水に100mlにハッカ油2~3滴、重曹小さじ1杯を混ぜ、通り道にスプレー。
においが消せるうえ、重曹にはアリを死なせる効果もあります。
玄関からアリが入ってくるお宅には、特におすすめの方法です。
2.酢
アリが大嫌いなにおいです。
酢を入れた水を雑巾に含ませ、通路を拭きましょう。
この「におい消し」以外にも、アリは食べ物や飲み物による汚れから侵入してしまうことが多いので、常に家をキレイに掃除をすることが大切です。
掃除機はもちろん、定期的な拭き掃除も心がけましょう。
新築の家の中でアリの発生を防ぐためには、アリが住みやすい環境を作らないことも大切
家の中にアリが入ってしまう原因は、雨降りや食べ物。
新築の家の周りは土が柔らかいこともあるので、アリが巣を作りやすい環境です。
アリを家の中に入れないのももちろん大切ですが、一番大切なのはそもそも家の周りにアリが住みやすい環境を作らないこと。
そのためにも、普段から「家の周りの雑草はこまめに刈る」ことをぜひ心がけてください。
アリの巣を見つけたら熱湯をかけて退治をするといった方法もあります。
また、どうしてもアリの発生が止まらない…という場合には、ジョンソンレディにお気軽にご連絡ください。
床下点検をしたり、害虫駆除業者をご紹介することもできます。
※ジョンソンホームズ でお家を建てられたオーナー様に限ります。
しっかり対策をして、気持ちよく過ごしましょう。
チャタテムシやカメムシ、クモやコバエなど、新築でも出やすい嫌な害虫は他にもいます。
「新築なのに虫が!対策方法や出やすい虫別の特徴・退治法もご紹介!」では害虫が出る原因や対策、虫の種類ごとの特徴と撃退法も解説していますので、ぜひあわせてご覧ください!
「はれ暮らし」では他にも、住まいと暮らしのさまざまなお役立ち情報を発信しています。
他のコラムも参考にして、快適で楽しい暮らしにぜひ役立ててくださいね!
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祝日以外はいつでもお伺いいたします。ご予約は、WEBからどうぞ。
- 記事を書いた人
- 神田 恵里 ジョンソンホームズ メンテナンス部 ジョンソンレディ
オーナー様にお会いし始めて 気が付けば15年が経ちました。暮しに少し寄り添わさせていただいて、『お役に立てているだろうか?』と思う日々です。
夏はガーデニング、冬はソーイングで楽しみますよ。今年思い切って新しくミシンを2台購入ました!