庭の雑草対策はこれ!雑草が生えなくなる方法を紹介
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神田 恵里2022.07.29
夏に向けてどんどん元気に伸びてくる雑草。
抜いても抜いてもキリがなく、イヤになってついに放置…という方も多いのではないでしょうか?
今回は庭の雑草対策の方法をご紹介します。
雑草を手で抜く際のポイントや、除草剤の効果的な使い方や防草アイテム、他の植物を利用した雑草を寄せ付けないアイデアなど、快適なお庭造りの参考にしてくださいね。
庭の雑草対策①手で抜くのが王道!
雑草対策の基本は「手で抜く」こと。
土が乾いている時は土が固く抜くのが大変なので、雨上がりの土が柔らかくなったタイミングで根っこから引き抜くのがポイントです。
中腰の体勢で作業をするのは身体に負担がかかるため、立ったまま草刈りができる「三角ホー」などの道具を使うのもおすすめです。
しゃがまずに立ったまま作業をすると視界が狭くならないので、作業効率もよくなりますよ。
茂ってしまった草を放置すると、やがて種がこぼれ、雑草がさらに増えていく原因に。
伸びてしまった場合は最低限、上だけは刈っておきたいものです。
そんな時は草刈機や刈払機を使うと便利ですよ。
最近では手軽に使える家庭用の草刈機も多く、女性でも扱いやすい軽量のものや、コンセントで充電して使えるタイプのものも販売されています。
どんな草刈機を購入したらいいか分からないという方は、こちらのコラムで草刈機を購入する時のポイントをご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
庭の雑草対策②除草剤は草の状態に応じて使い分けて!
時間と労力をかけて手で抜いても、雑草はまた生えてきます。
だんだんおっくうになって雑草を生い茂らせてしまうこともありますよね。
そこで登場するのが除草剤。
広範囲に効果を発揮してくれるので、お庭の面積が広い方や草むしりに苦労したくない方にとっては力強い味方です。
除草剤の種類別、効果的な使い方とタイミング
除草剤には「顆粒」「液体」の2種類があり、それぞれ草の状態に応じた使い分けが必要です。
顆粒タイプの除草剤はこれから生えてくる雑草に
雑草が生える前、生え始めたタイミングで使用しましょう。
時間をかけて土に染み込んで根を枯らします。
すでに生い茂ってしまった雑草には効果がありませんが、上草を刈った後であれば使えます。
春先に前年の枯れ草を取り除き、土をキレイにして使うと最も効果があり、その効果は3~6カ月にわたって持続します。
液体タイプの除草剤は今生えている雑草に
生えてしまった雑草に効くのは液体タイプ。
天気予報を見て、晴天が続きそうなタイミングを見計らって葉にかけてください。
葉から根に吸収され、約2週間程度で枯れていきます。十分に枯れてから抜けば、楽に雑草退治ができます。
除草剤の効果的な使い方は?
除草剤で効果を出したいなら、高い薬剤を選ぶのではなく、たっぷりと使います。
除草剤用のジョウロをひとつ用意して、雑草にかけてください。
種には効かないため、除草後もしばらくするとまた生えてきますが、何度か繰り返すことでだんだんと生えにくくなってきます。
春先は顆粒、生えてきたら液体、と組み合わせて使用すればさらに効果的です。
除草剤を安全に使うには?
多くの除草剤は「かけた場所だけ枯れる」というものなので、植栽している枯らしたくない植物は避けて使いましょう。
葉・土が濡れている間(24時間程度)はさわらないほうが無難ですが、その後、成分は分解されてしまうので、特に心配する必要はありません。
そうは言っても安全性が心配…という方には、100%食品原料のみの除草剤をお使いいただければ、まだ安心できると思います。
庭の雑草対策③防草シートを張って次の雑草を生やさない
除草をした後、雑草を生やしたくない場所に専用のシートを張ることで、新たに種が飛んでくるのを防ぎます。
また、日光や水を遮断して、雑草を成長させない効果もあります。
ただ、あまり安いものを選ぶと簡単に草が突き抜けて生えてきてしまい、いつのまにか元通り…という事態にも。
防草シートにもたくさんの種類があり、安価なものだと織物製の防草シートも販売されています。
ですが、この織物製の防草シートを使う際は要注意。
織り目には小さくても必ず隙間があり、そこから日光などを浴びて成長し、雑草がシートを突き抜けて生えてきます。
雑草は思っているよりも厄介です。
生き残るために必死に種を飛ばし、ほんのわずかな栄養分と水分でたくましく成長してしまいます。
わずかな隙間でも発芽できるよう、種が小さく根もごく細い雑草もたくさんあります。
そんな雑草の侵入を防ぐ防草シートを選ぶ際には、不織布系で織り目のないものや、雑草の細い根も通さない高密度のものの中から選ぶようにしましょう。
価格の安いものは手軽に試しやすく感じるかもしれませんが、費用と手間をかけて張った防草シートの下に雑草がたくさん生えてきたら本末転倒です。
ある程度、高品質のものにしましょう。
おすすめの防草シートをご紹介します。
ご参考:とことん草なしシート|らくやのう
庭の雑草対策④グラウンドカバーや人工芝で景観もいいお庭に
雑草管理が面倒だからと言って、全部をアスファルトで覆ってしまうのは味気ないものです。
そこで登場するのが「植物で地面を覆う」という意味のグラウンドカバー。
地面を覆う植物で代表的なものには「芝」がありますが、芝は雑草が生えやすく、管理が大変。
あっという間にクローバーやタンポポ、スギナだらけになってしまいます。
私がおすすめしたいのは「クリーピングタイム」というハーブ。
雑草が生えづらく管理が楽で、見た目にも美しく風情があります。
ただ30cm×1.5mのロールで約1万円と、高価なのが難点ですが…。
ご参考:クリーピングタイムの育て方
植物ではありませんが、「人工芝」もおすすめです。
ひと昔前の人工芝は硬く、パッと見にも「いかにも人工」というイメージでしたが、近年では格段に品質が向上し肌触りもフサフサとした自然な人工芝になっています。
下に防草シートを敷いてその上に人工芝を施せば、雑草を寄せ付けない効果はかなり高いものに。
クリーピングタイムと組み合わせても違和感がないので、混在させるのもよい方法だと思います。
人工芝でお庭の地面をきれいに完成させる大きなポイントは大きく三つ。
- 現状の土から雑草と石をしっかりと取り除くこと
- 人工芝の下に防草シートを敷くこと
- しっかりと杭で止めること
敷く予定の場所をしっかり叩いて平らにしておくと、さらに綺麗に敷き込めます。手間はかかりますが、ぜひお試しを。
庭の雑草対策⑤砂利を敷き詰めてスペースを埋めよう
家と塀との間のスペースなどに砂利を厚く敷くのも効果的です。
砂利で日光が地面に落ちた種に届かなくなり、新しく雑草が生えてくるのを防ぐことができます。
防草シートを張った上に砂利を敷くとさらに効果が高まります。
ただし、砂利は厚めに敷かないと意味がなくなってしまいます。
砂利の量が少ないと、雨が降った後や砂利の上を歩いた後に土が出てきて、地面に日光が当たると種子から雑草が生えてきます。
お庭のスペースが広ければ広いほど、たくさん砂利が必要になってきて費用がかさんでしまうというデメリットもあります。
そんな時はグラウンドカバーやレンガなども組み合わせて、部分的に砂利を敷き詰めるとおしゃれでいいですよね。
庭の雑草対策⑥コンクリート、ブロック、レンガなどを組み合わせて見た目にも楽しく
植物だけでなく、コンクリートやブロック、レンガも雑草対策に効果的です。
インターロッキングブロックという、いろいろな色のついたコンクリートブロックを組み合わせ、レンガ風に組み合わせたものを使うのもおすすめ。
インターロッキングブロックでアプローチを作り、両サイドにグリーン。
そんなお庭もとてもステキですよ。
人工芝との組み合わせもよく見られます。
庭の雑草対策は自分にあった方法で、楽しいお庭づくりを♪
今回はお庭の雑草対策として、手で抜く方法や除草剤を使った対策、防草シートやグラウンドカバー、砂利を敷き詰めたりコンクリートやレンガを組み合わせたお庭づくりなどをご紹介してきました。
それぞれ、使い方や選び方を間違ってしまうと効果がダウンしてしまうので要注意ですよ!
- 記事を書いた人
- 神田 恵里 ジョンソンホームズ メンテナンス部 ジョンソンレディ
オーナー様にお会いし始めて 気が付けば15年が経ちました。暮しに少し寄り添わさせていただいて、『お役に立てているだろうか?』と思う日々です。
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