チャタテムシって知ってる? いつの間にか家にいる小さな虫と、上手な付き合い方
掃除・お手入れ
佐藤 恵2025.06.17
小さな虫が巾木や窓台に…? それ、チャタテムシかも
「気づいたら、本棚のあたりに小さな虫が…」
「窓辺やクローゼットで、小さな動く点のようなものを見たことがある」
そんな経験はありませんか?
もしかすると、その正体は「チャタテムシ」かもしれません。
チャタテムシは、淡黄色や淡褐色(うす茶色)の体長1mmほどのとても小さな虫。
カビや埃、湿気を含んだ紙を餌にするため、家の中では本や段ボール、紙袋などで繁殖しやすいです。また、雑食性なので小麦粉や米、チーズといった乾燥食品にも集まる性質があり、私たちの暮らしの中でもよく見る虫の一つです。
チャタテムシは、どこからやってくる?
チャタテムシは、特別な虫ではありません。
野外にもたくさんいて、風や洗濯物、ダンボールなどにくっついて、知らないうちに家の中に入ってくることがあります。
特に梅雨〜夏のじめじめした時期には、家の中の湿気やカビを好んで繁殖しやすくなるため、見かける機会が増えるのです。
乾燥した環境では繁殖しにくいので、冬場は比較的安心と思いがちですが、加湿器を使うと湿度が高まり、冬場でも発生することがあるため注意しましょう。
害はある?放っておいても大丈夫?駆除方法もご紹介
基本的に、チャタテムシは人を刺したり、病気をうつしたりするような害はありません。ただし、大量に発生すると食品に混入してしまったり、本や書類に穴をあけたりすることも。
無害とはいえ、発生すると気分が良いものではありませんよね。
「見つけたら早めに対処」が安心です。
もし見つけた場合は、次のような方法で対処してください。
1. 掃除機や粘着ローラーで取り除いた後、アルコールなどで拭き取り除菌する。ゴミはすぐに密閉して処分しましょう。
2. 殺虫スプレーを使う
3. 燻煙剤を使うのも予防効果もあり、おすすめ。
チャタテムシを防ぐ、住まいの工夫
チャタテムシを寄せつけないためには、「湿気」と「カビ」をコントロールすることが大切。また、餌となる食品を適切に保存して置きっぱなしにしないようにしましょう。
暮らしの中でできる対策はこちら。
1. 家の中をこまめに換気する
特に水まわりや押入れ、クローゼットなどは湿気がこもりやすい場所。定期的に風を通し、除湿機やエアコンの除湿機能などを使い、湿気対策を。収納スペースには「除湿剤」や「炭」などを入れるのもおすすめ。
2. 本や食品の収納に注意
開封した粉もの、麺類、乾燥食品は密閉容器やジップロックなどで保存して、長期間放置しないように、定期的に使い切りましょう。
古紙はチャタテムシの餌になるため、成長して繁殖する恐れも。本棚などは虫の苦手なペパーミントやラベンダーを置くのも良いでしょう。
3. ダンボールや紙袋をためこまない
熱と湿気がこもりやすい素材のため、収納場所によっては虫がわきやすくなります。早めに処分が◎。
ちょっとした工夫で、虫の気にならない暮らしへ
チャタテムシは小さな存在ですが、湿気やカビのサインとして、暮らしの快適さを見直すきっかけにもなります。
こまめな換気や掃除、収納の見直しなど、できるところから少しずつ対策していくことで、虫が気にならない、心地よい住まいを保つことができます。
「あれ?見かけたかも…」と思ったら、早めに対処を。
季節の変わり目こそ、効果的な虫対策を行って、快適な暮らしを守っていきましょう。
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- 記事を書いた人
- 佐藤 恵 ジョンソンホームズ メンテナンス部 ジョンソンレディ
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