地震など災害に備えて知っておきたい家の設備と、復旧方法

修理

#暮らし方#設備

國上 悦子2019.01.23

2018年9月の北海道胆振東部地震では、大規模な停電が発生し、多くの方が不自由な生活をすることになりました。

それに伴って、マンションなどポンプ式の水道を使っている建物では水道も止まってしまったことも問題に…。

自宅の設備のことは、身近にありすぎていざということがないとあまり振り返る機会がありません。

私たち、メンテナンス部へ寄せられたオーナー様のお問い合わせ、お困りごとで、特に多かったものをピックアップ。解決方法も交えて解説します。

災害後の、電気・ガス・水道の復旧について、知っておくだけでスムーズになるポイント

今回の地震ではオーナー様のお宅でも「ガスが止まった」「トイレの水が流れない」などのトラブルがあり、多くのお問い合わせをいただきました。

ちょっと知っておくだけで、災害後の復旧がよりスムーズになるポイントをお伝えしていきます。

【電気】停電中はブレーカーを落とすのが基本。普段から場所を確認しておく

○ ブレーカーの設置場所を確認しておき、懐中電灯はすぐ出せる場所に

「停電中はブレーカーを落とした方がいいと聞いたけれど、停電で暗くて場所が分からず苦労した」という方が多かったようです。あらかじめ場所を確認しておく、すぐ出せるところに懐中電灯を用意しておくなどの準備をしておくといいですね。

 

○ 停電中はブレーカーを落とす、のが基本

「停電中はブレーカーを落とす」というのは大切なことです。そのままにしておくと「電気が来ていないのに、つながっている状態」が続き、電気が復旧した時に「通電時火災」の原因になります。

【参考】停電したときは(北海道電力公式サイト)

http://www.hepco.co.jp/home/safety/teiden.html

【水道】断水時でもトイレは流せます。リモコン式でも見えない場所にレバーがあることも

○ トイレはバケツで流せる!リモコンで流すタイプは、レバーの位置を確認

困られた方が多かったのはトイレです。

現在は壁のリモコンスイッチで水を流すタイプが主流なので、停電すると「水が流れない!」と思い込みがち。

バケツで水を汲んで流した方も多かったようです。でも、タンクの下部または端っこをよく見ると、目立たないボタンやレバーがあってそれを操作することで流せるはず。事前に探してみましょう。

断水時のトイレの使用(洗浄方法)について(TOTO公式サイト)
https://jp.toto.com/support/emergency/dansui_teiden/dansui.htm

断水のときはどうやってトイレを流せばいいですか?(LIXIL公式サイト)
https://faq.lixil.co.jp/faq/show/5647?site_domain=default

○ お風呂に残り湯をためておくのもやっぱり大事

よく言われることですが、お風呂の残り湯は落とさずにためておくのは必須。

災害時さまざまな場面で活躍してくれます。湿気が気になるという方は、しっかりフタをすれば大丈夫!

※注意※ただし、小さいお子様がいるご家庭では、お風呂場に水がたまっていると事故の原因となりかねません。残り湯をためるならお風呂のカギをかけるなど、対策をしっかりしておきましょう。

【ガス】マイコンメーターで自動的に止まるので、揺れが収まったら自分で復旧

○ 大きな揺れの後でガスが出ないときは、マイコンメーターを確認

多くの家庭で安全装置が作動しガスが停止しました。これを「故障」「ガス会社でのトラブル」と勘違いされた方が多かったようです。

屋外メーターにある赤ランプが点滅していたら、それは安全装置作動による停止。長押しすれば元に戻ります。

電気、水道もそうですが、会社(大もと)での停止がない、または復旧が済んでいる場合は、制御(安全装置)が原因であることも多いのです。

 

参考:マイコンメーターの復帰方法(北ガス公式サイト)

https://www.hokkaido-gas.co.jp/safety/miconmeter.html

【灯油ボイラー】ボイラーの非常停止も、自分で復旧可能な場合が多い

○ ボイラー(給湯・暖房)にも安全装置あり。動かないときは確認を

10月中旬以降頃「今年初めてボイラーを使おうとしたところ動かない。故障では?」というお問い合わせが何件かありました。調べた結果、9月の地震で安全装置が働いたままになっていたということが判明。このように時間がたってしまうとすぐには原因として結びつかないことも多いのですが、頭に入れておくと役に立つこともありますよ!

ちなみに、各会社のエラーコードで、下記が出ている場合は、一度スイッチを「切」にして、再度「入」にすると運転可能となる場合があるそうです。困ったら、お試しください。

  • ノーリツOH: 100、103
  • コロナ: 2
  • サンポット: 100、02
  • 旧ナショナル: U41
  • ノーリツNOK: U41

 

石油給湯器に関するエラーについては、各メーカーのサイトが参考になります。故障かな?と思ったら一度のぞいてみてください。

 

ノーリツ 故障かな?と思ったら

https://noritz-faq.dga.jp/navi/

 

コロナ 石油給湯器エラーコード一覧

https://www.corona.co.jp/support/error/oil/

 

サンポット 石油給湯器エラーコード一覧

https://www.sunpot.co.jp/customer/error/index5.html

 

コレモ、もしものときのために(北ガス公式サイト)

http://eco.hokkaido-gas.co.jp/coremo/safety.html

※コレモの場合、発電中に停電した場合は発電が継続されますが、停止中に停電した場合は運転は再開されません。ご注意を。詳しくは上記HPをご確認ください。

防災グッズ、連絡手段、子どものケア。その他の知っておきたいこと

それ以外にもこんなことを知っておいていただくと、いざという時に役に立つかもしれませんね。

【防災グッズ、備蓄】自分たちの家に合わせて、人数分を用意

○ 防災グッズはすぐ取り出せる場所におく

「防災グッズの用意はしておいたけれど、収納の奥に入れてあったので停電中取り出せなかった」

「どこにしまったか、すぐに思い出せなかった」

というお話をいくつか伺いました。できれば防災グッズはしまい込まず、家族で過ごす時間が長いリビングや寝室のすぐに手に取れる場所に置いておきたいもの。

最近ではインテリアとしてもお洒落なイス型防災バッグなども市販されているので、ネットなどで検索してみてくださいね。玄関に置くタイプもあります。

 

○ 自分たちにあわせてカスタマイズ

必ずしもセットになった防災グッズだけでなく、例えば100均で買ったボックスに水やレトルト食品を詰めておくのもひとつの手です。

以前訪問させていただいたお宅で、インテリアに見えるような洒落た籐カゴにミネラルウォーターを入れてリビングに置いているオーナー様がいて、よい工夫だなと思いました。

 

○ 普段から食べているもので備蓄

普段から食べているものをストックしては使っていくローリングストックなら、非常時でも普段の食事に近いものができるので、精神的な辛さが和らぐと聞きます。

レトルトや缶詰、乾ものなど、普段の食事に取り入れつつ、災害にも備える工夫をしてみましょう。

今回の地震では、実際に自宅の缶詰やレトルトが大活躍しました。たまたま買いだめしていたロングライフのパンは、日持ちするし食べやすく、子どもも喜んでいたのでパン食の方にはおすすめしたいですね。

【家族間の連絡】普段から、集合場所を話し合って。念のためモバイルバッテリーも

○ 普段から集合場所を確認

スマホ・携帯電話の充電切れなどの問題があり「これではいざという時に家族と連絡が取れない」と思われた方が多かったようです。「連絡が取れない時には小学校に集合」など話し合っておくことはとても大切。

○ 電話番号は最低限家族のものをメモ

また、家族でもスマホ内の電話帳に頼ったりLINEでの連絡に慣れてしまい、電話番号を覚えていないケースも多いもの。きちんとメモをして分かりやすい場所に保管しておくとよいですね。

 

○ 万一に備えてモバイルバッテリーを準備

充電式のモバイルバッテリーを普段から持ち歩いたり、防災グッズとして取り出しやすいところにおいておくのもおすすめですよ。

 

我が家には4歳の子どもがいるのですが、地震後、今でもまだ怖がることがよくあります。その都度「大丈夫だよ、地震が起こることはまたあるかもしれないけれど、でも大丈夫だから。心配ないよ」と伝えるようにしています。地震に関する備え・復旧と同時に、子どもの心のケアもとても大事なことなのだなあと感じています。

災害時はまずは安全の確保を。落ち着いたら、復旧に向けて動き出しましょう。

命を落とす方も多くいる、大災害。もし遭遇してしまったら、まずは安全の確保を第一に。家族、身近な人たち同士助け合い、非常時を乗り切りましょう。

復旧は、その後日常生活を取り戻していく段階。この記事でも触れた、電気、ガス、水道、灯油などのインフラの設備のことを普段からよく知り、備えておくのが大事です。

実際に災害の真っ只中に放りこまれると、自分が普段、いかに自分の生活を意識していないかがよくわかります。生活を支えるインフラが、それだけ自然な存在だからともいえますが、万一は誰にでも起こりうること。

もしもに備えて年に一度くらいはシミュレーションしてみてもいいかもしれませんね。

 

記事を書いた人
國上 悦子 ジョンソンホームズ メンテナンス部 ジョンソンレディ

9時に就寝、4時半起床という年寄り生活。冬には、朝の雪かきで新聞配達員と挨拶を交わすことも・・・
早寝早起き、元気の源です!

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