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売電や節電を目的として設置される機会が増えている太陽光パネルですが、一度設置すれば永久的に使えるわけではありません。太陽光パネルにも寿命が存在するため、ある程度の年数や状態になってしまった場合は、設備の入れ替えや廃棄する必要があります。
しかし、太陽光パネル導入後に、設備の入れ替えや廃棄の経験を持つ人はそう多くはないでしょう。廃棄業者や費用感が分からず不安に思ってしまうことも少なくありません。
そこで本記事では、太陽光パネルの廃棄業者を6社紹介します。太陽光パネルの廃棄が必要となる3つのケースや業者の選び方、かかる費用なども合わせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
太陽光パネルを廃棄する3つの場面
そもそも太陽光パネルの廃棄が必要となるのは、どのような場面なのでしょうか。ここでは廃棄が必要となる以下の3つのケースを説明します。
- リフォームや建て替えをする場合
- 太陽光発電の寿命が来たため
- 破損による撤去
1つ1つ詳しく見ていきましょう。
①家のリフォームや建て替え
太陽光パネルを廃棄する1つ目の場面として、家の建て替えやリフォームが考えられます。この場合は、太陽光パネル撤去の資格を有した解体業者が、太陽光パネルの撤去をすることが一般的です。
撤去する解体業者が排出事業者(*)となりますが、太陽光パネルは産業廃棄物のため、適切な処分の依頼をおこなわなければなりません。撤去後は太陽光パネルのリサイクルをおこなう業者へと引き渡します。
※排出事業者:排出する産業廃棄物の処置や管理において責任を負う事業者
②太陽光発電の寿命によるもの
太陽光発電に故障・不具合が発生したことが原因で、撤去または、取り換えするケースがあります。太陽光発電の寿命は20~30年とされていますが、多くの太陽光発電は導入して20年経っていないのが現状です。
寿命を迎えて撤去をするケースはレアですが、今後故障や不具合により撤去するケースが増えてくると考えられるでしょう。
寿命を迎え撤去や交換するときは、太陽光発電の施工会社または販売会社が排出事業者となります。故障や不具合による原因で撤去となる場合、保証の範囲内であれば費用の負担がなくなる場合や、低減されることもあります。
いずれにせよ個人では判断が難しいため、施工会社または販売会社に連絡を取ってみましょう。
③太陽光発電が破損した場合
災害や事故などで落下してしまうことや破損に至る場合もあります。この場合は状況によって、廃棄の方法が違うことに注意しましょう。
屋根の上に付いている状態で災害または事故で破損した場合は、施工会社または販売会社に連絡をして撤去してもらいます。
ただし、屋根から落下してしまっている場合は産業廃棄物とはなりません。一般廃棄物として扱われるため所在地の自治体の廃棄物処理法に沿って処分する必要があるので、窓口などで相談してみましょう。
太陽光パネル廃棄ができる業者おすすめ6選を比較
住宅用の太陽光パネルを廃棄する場合は、一般的に施工会社や販売会社に依頼するため、直接個人が廃棄業者に依頼するケースは少ないと考えられますが、廃棄物処理やリサイクルができる企業として以下で紹介します。
会社名 | 環境通信輸送株式会社 | 株式会社浜田 | 株式会社リサイクルテック | 東京パワーテクノロジー 株式会社 |
株式会社エヌ・ピーシー | 株式会社高良 |
設立日 | 1969年12月 | 1973年11月 | 1998年12月 | 2013年7月 | 1992年12月 | 1951年 |
資本金 | 2億9,800万円 | 3,000万円 | 3,000万円 | 1億円 | 28億1,246万円 | 1000万円 |
対応エリア | 関東・甲信越・東北を中心とした東日本 | 全国 | 九州・山口県中心としたエリア | 関東・東海・甲信越・北陸・近畿 | 全国 | 東北地方 |
住所 | 埼玉県さいたま市大宮区下町2-61 大宮下町ビル1F | 大阪府高槻市真上町2-2-30 | 北九州市若松区響町1丁目62-13 | 東京都江東区豊洲五丁目5番13号 | 東京都台東区東上野1丁目7番15号 | 福島県南相馬市原町区南町1丁目93番地 |
公式サイト | – |
太陽光パネル廃棄ができる会社おすすめ6選
ここからは上記で紹介した太陽光パネル廃棄・リサイクル業者について詳しく紹介します。気になる会社がある人は、以下のリンクから各見出しに飛んでみてください。
環境通信輸送株式会社
画像出典元:環境通信輸送株式会社
- 大量のパネルを受け入れて欲しい人
- 関東・信越・東北にお住まいの人
- 太陽光発電の販売・施工もおこなう軽々豊富な会社を利用したい人
環境通信輸送株式会社は、引き取りが困難とされやすい自然災害等による割れや変形が生じた太陽光パネルでも処理できるのが特徴です。
太陽光パネル処理専用プラントを設置して国のガイドラインに沿って適切に処理しています。専用のマシンを使い素材別に分別し100%再資源化が可能です。
また、太陽光パネルの収集運搬から処分まで対応しており、ワンストップとなっていることから1社のみの依頼で処分ができる点もメリットといえます。
会社名 | 環境通信輸送株式会社 |
設立日 | 1969年12月 |
資本金 | 2億9,800万円 |
対応エリア | 関東甲信越を中心とした東日本 |
住所 | 埼玉県さいたま市大宮区下町2-61 大宮下町ビル1F |
株式会社浜田
画像出典元:株式会社浜田
- 幅広い産業廃棄物の運搬を依頼したい人
- リユース(再利用)している会社を利用したい人
- 一般家庭で産廃業者に直接依頼したい人
株式会社浜田は、ライトバンから大型車まで幅広い車両を所有しているため、幅広い産業廃棄物を取り扱えるのが特徴です。一部エリアでは利用できないものの、九州から東北まで多くの地域で利用できます。
廃棄にしかならないような太陽光パネルも引き受けており、2018年時点での実績が、リユーズ31,783枚、リサイクルが14,900の豊富な実績を保有しています。すべてのパネルを、環境省のガイドラインに取り上げられた工法で適切に処理しており、海外を中心にリユースできるパネルを販売しています。
会社名 | 株式会社浜田 |
設立日 | 1969年 |
資本金 | 3,000万円 |
対応エリア | 全国 |
住所 | 大阪府高槻市真上町2-2-30 |
株式会社リサイクルテック
- 九州や山口で太陽光パネルの廃棄を考えている人
- リサイクル実績の豊富な会社を利用したい人
- 産業廃棄物処理専門の会社に依頼したい人(個人不可)
株式会社リサイクルテックは、太陽光パネルの処理事業のほかOA機器や遊技機のリサイクルも手掛けている会社です。
2013年に国内初の太陽光パネル専用のリサイクルラインを導入した会社で、2023年4月からは年万480トンを処理できる新工場が稼働予定です。高度リサイクルプラントにより、リサイクル率が99%以上になると考えられています。
また、太陽電池モジュールの処理が適正におこなわれている産業廃棄物中間処理業者31社のリストにも入っている点も、安心して依頼できる理由の1つです。
会社名 | 株式会社リサイクルテック |
設立日 | 1998年12月 |
資本金 | 3,000万円 |
対応エリア | 九州・山口県中心としたエリア |
住所 | 北九州市若松区響町1丁目62-13 |
東京パワーテクノロジー株式会社
- 関東地方にお住まいの人
- 電力設備に関する豊富な経験を持つ会社に依頼したい人
- 少数のパネルを引き取って欲しい人
2021年4月1日から、太陽光パネルのリサイクル事業を開始した東京パワーテクノロジー株式会社は、東京電力のグループ会社です。関東エリアが主な対応エリアにしているものの、東海エリア・関東甲信越エリア・北陸エリア・近畿エリアも引き取りが可能です。
また、現地調査から運搬、解体、リサイクルまでのサービスを一貫しておこなっており、一社に任せられるのもメリットといえます。
太陽光パネルリサイクル事業以外にも、エコツーリズムの企画運営や環境保全技術の開発など、環境関連事業を多く手掛けており、東京電力グループの電力設備に関するノウハウ含めて、豊富な経験を持つと考えられます。
会社名 | 東京パワーテクノロジー株式会社 |
設立日 | 2013年7月1日 |
資本金 | 1億円 |
対応エリア | 関東・東海・甲信越・北陸・近畿 |
住所 | 東京都江東区豊洲五丁目5番13号 |
株式会社エヌ・ピーシー
- 太陽光パネルを買取って欲しい人
- 災害にあったパネルを引き取って欲しい人
- 買取と合わせて詳細な検査をおこないたい人
株式会社エヌ・ピーシーは装置関連事業や関連事業をおもな事業としている会社です。独自で開発したホットナイフ分離法を使って太陽光パネルの分解・完全リサイクルを実現しています。
また、リユースパネルの買取・販売実績は2022年12月31日時点で91,264枚となっており、状態の良いパネルを処分する際は、買取ってもらうことも可能です。
会社名 | 株式会社エヌ・ピーシー |
設立日 | 1992年12月 |
資本金 | 28億1,246万円 |
対応エリア | 全国 |
住所 | 東京都台東区東上野1丁目7番15号 |
株式会社高良
- 優良産廃処理業者認定を受けた会社に依頼したい人
- 太陽光電池モジュールの適正処理業者を選びたい人
- 東北地方にお住まいの人
株式会社高良は優良産廃処理業者および、太陽光電池モジュールの適正処理業者として認定されている会社です。1951年に設立されて以降、現在にわたって再生資源業を営んでいるため、リサイクルに関する豊富なノウハウを保有していると考えられます。
今後耐用年数を迎える太陽光パネルが増えることが懸念されることから、2021年より、太陽光パネルリサイクル施設の運用を開始しています。太陽光パネルのリサイクルのほか、機密文書等の適正処理や廃家電の指定取引など様々なサービスを展開しているのが特徴です。
会社名 | 株式会社高良 |
設立日 | 1951年 |
資本金 | 1000万円 |
対応エリア | 東北地方 |
住所 | 福島県南相馬市原町区南町1丁目93番地 |
太陽光パネル廃棄会社の選び方
太陽光パネルを廃棄の依頼をする会社を決めるときは、どのような基準で選ぶべきでしょうか。基準としておすすめなのは以下の2点です。
- 必要な免許の有無
- 複数の会社を比較する
免許の有無を確認する
太陽光パネルは一般ごみや粗大ごみでは廃棄ができません。鉛・カドミウムなど有害物質を含んでいるため、産業廃棄物として処理する必要があります。
処理会社のなかには、適切な方法で処分をおこなわない会社も存在すると考えられ、不法投棄をおこなったことによる環境破壊の恐れがあります。
金属くず・廃プラスチック類・ガラスくず・コンクリートくずおよび陶磁器くずの混合物として太陽光パネルの廃棄品は取り扱われるものです。産業廃棄物業者として、これらの許可品目を持っている業者に依頼しましょう。
複数の会社を比較してから選ぶ
廃棄してくれる会社を選ぶときは、複数の会社のなかから選ぶことをおすすめします。相見積もりを取って比較することで、見積金額が妥当であるかを知ることが可能です。見積りの作成方法や金額は会社によってさまざまです。
見積り依頼の際の対応もよく見ておきましょう。信頼のおける会社であれば、質問に対して丁寧に応えてくれることが考えられます。
太陽光パネル廃棄でかかる費用の目安
ここでは廃棄の際の費用はどのような費用がかかるのか、内訳や目安についても見ていきましょう。
撤去費用
太陽光パネルを撤去するには、足場を組む必要があります。その際の足場代と実際に撤去をおこなう人件費や作業費が、おもな撤去費用の内訳です。太陽光パネルの枚数と作業数で計算ができます。
太陽光パネル1枚あたりで計算した場合は、1枚5,000円前後が相場となります。作業日数と人員で計算する場合は、撤去にかかる作業日数x人員数x人件費で算出でき、人件費は1人あたり1日2万円程度かかることが一般的です。足場代は1㎡あたり600円から1,000円が相場金額と考えておくとよいでしょう。
2019年9月経済産業省より発表された資料では、太陽光パネルの撤去費用は太陽光発電システム総額の5%程度が相場であるとされています。
“参考:経済産業省「太陽光発電設備の廃棄等費用の積立てを 担保する制度に関する詳細検討②」”
処分運搬費
太陽光パネルを撤去したあとは、産業廃棄物として適切に処分をしなければなりません。処分会社まで運ぶときのトラックの運搬費用と、処分にかかる費用とに分けられます。パネルの枚数や処分会社までの距離で金額は変わります。
太陽光パネルのシステム容量であるkWごとでの計算も可能です。10kWの太陽光パネルの場合20,000円/kWが相場とされています。しかし、太陽光パネルの多くはまだ寿命を迎えていないため、処分の事例が少なく相場の把握は難しいです。
種別費用
容量10kW以上の太陽光発電は産業用とされ家庭用のものと費用が変わります。50kWを超える産業用太陽光発電は1kWあたり2万円程度とされているため、廃棄費用は100万円と高額な費用がかかります。
容量が高い太陽光パネルを撤去するほど廃棄費用も高くなると押さえておきましょう。
太陽光パネル廃棄の際の注意点
太陽光パネル廃棄にはいくつか注意点があります。あらかじめ注意点を念頭に置いておくことで、のちのトラブルを防ぐことができます。
雨漏りはないか確認
一般住宅で太陽光パネルを設置するのは通常屋根の上です。撤去する際に何らかの不手際があり、雨漏りが生じてしまうことがあるでしょう。撤去時に瓦を破損させてしまうことや、太陽光パネルの架台部分の穴が残ったままであることが主な原因として考えられます。
撤去後はなるべく早く屋根の状態を確認してみることで、雨漏りを防ぐことも可能です。万が一雨漏りを確認した場合は、速やかに撤去業者に連絡しましょう。
再利用について考える
まだ利用可能な状態の太陽光パネルの場合は、太陽光パネルの処分をおこなわず他の用途として使うことはできないのか検討してみましょう。
家庭用の蓄電池を購入をすると、太陽光パネルで発電できた電気を貯めることができます。貯めた電気を売電せず非常用電源として使うことも可能です。
FITなどの事後処理をする
太陽光パネルには固定価格買取制度(FIT)という制度があります。再生エネルギーで発電した電気は電力会社が一定期間一定金額で買い取りをするという制度です。
太陽光発電設備導入時にこの制度の認定を受けている場合は、廃止届を出す必要があります。導入時に手続きをしてもらった事業者に確認して手続きをしてもらうか、自身で廃止届を出しましょう。
2018年7月からは事業用太陽光発電設備を設置する場合、廃棄費用として積立てが義務化されたため、その積立ても廃止届けを出すことで解体等積⽴⾦を取り戻すことが可能です。
太陽光発電導入時に補助金を利用して設置した場合は、補助金の返還をしなければならないケースがあります。太陽光発電導入の補助金は17年の法定耐用年数に満たない場合で廃棄する場合です。補助金利用の資料や自治体の公式サイトを確認してみましょう。
太陽光パネル廃棄に関するよくある質問
ここまでおすすめの太陽光パネル廃棄業者や選び方などについて解説してきました。最後に太陽光パネル廃棄でよくある質問にお答えします。これらの内容を事前に把握しておき、スムーズに廃棄を進めましょう。
太陽光パネルの処分の流れは?
太陽光パネル廃棄依頼から処分までは、以下4つのステップで完了です。
- 太陽光パネルの処分できる業者に連絡し見積り依頼する
- 現地調査をしてもらい見積り後内容に納得がいけば契約する
- 解体業者に太陽光発電の解体・撤去をしてもらう
- 処分業者が処分場・リサイクル工場に持ち込み分解しリユースとリサイクル・埋立処分のものと分けて処理をする
太陽光パネルの廃棄前に検討することは?
すべて壊れていない太陽光パネルであれば、全廃棄でよいのか考えてみましょう。使える部品があれば買い取り業者や不用品引取業者による買い取りや、オークションの利用を検討するのもよいかもしれません。
廃棄を決めた場合でも今後は太陽光発電設備を使用しないのか、老朽化しているため最新機器との入れ替えにするのかを考えてみるのがおすすめです。
太陽光パネルは自分で廃棄できるの?
太陽光パネルが壊れているような状態であっても、感電する可能性があります。また太陽光パネルは有害物質が含まれています。自分で廃棄することで、けがや事故に繋がる恐れがあるためおすすめしません。
太陽光パネルを撤去する際は、自分で処理せず廃棄業者に依頼するのが安心といえるでしょう。
まとめ
本記事では、太陽光パネル廃棄をしてくれるおすすめの業者6社を紹介してきました。業者選びのおすすめの方法も解説しましたので、ポイントを抑えて依頼する業者を選びましょう。
太陽光パネルの廃棄する理由は破損や寿命で使えなくなった場合や、家を建て替えたりするケースでおこないます。個人で廃棄する場合、怪我の恐れがあるため自分で処分をすることはおすすめしません。
安全に撤去作業をおこなうためにも、産業廃棄物処理の必要な許認可を受けた業者に依頼するとよいでしょう。