時短・手間なし・体にいい！子どものおやつの考え方｜Pop Spoon 熊谷しのぶの《こどもとつくる最高のごはん時間》

おやつは時間を決めて、子供にもちゃんと伝えよう

日曜日の午後、ショッピングセンターのフードコートで買い物途中に休憩していると、子どもの泣き声がすぐ後ろから聞こえました。振り返ると、２才と４才くらいの女の子２人の姉妹が愚図り中。どうやらおやつが食べたい、なんかちょうだいと２人がかりでママに言っているようでした。

１才以降になると　食事の他におやつが必要になるのですが、おやつタイムとしてきちんと時間を決めておかず、決めないまま泣き止ませなきゃとおやつを与えていると、「愚図って泣いたらママはおやつをくれる」という風にインプットしてしまい、完全に子どものペースになってしまいます。

ですから、できるだけ、１４時などと時間を決めて、そのルールもお子さんに伝えておくと時間の感覚も身に着き、良い効果がどんどん生まれますよ♪

味覚形成期の子どもに大人と同じおやつはNG

そしてもう一つ重要なのは、「おやつに何を食べさせるのか」ということ。

おやつ＝甘いもの（大人と同じものでＯＫ）とイメージしがちですが、糖分、カロリーともに多すぎてＮＧ、添加物の問題も多くあります。

じゃあ果物！と思い付きますが、これもほどほどに・・・。

そのまま食べることができる果物はビタミン含有量が高く栄養価も豊富ですが、やはり甘さが強すぎるのです。味覚形成期である時期のお子さんにはあまり食べ過ぎないように気を付けて。（特に冬みかんは子どもの力で剥けてどんどん食べることができてしまいます）

まるで居酒屋？たんぱく質中心のメニューが栄養面でもおすすめ

じゃあ何がおやつにいいのか？

枝豆、茹で豆、焼き海苔をちぎったもの、茹でたお芋、じゃこを混ぜたご飯のおにぎり、焼き鳥、茹で卵、やみつきキャベツ（細切り昆布と塩、ごま油を少量和える）、ししゃも。

これをお伝えすると、大体皆さん声を揃えて「居酒屋みたい！！」と笑いながらおっしゃいます。

でもその通りです。気軽な居酒屋や食堂にありそうなメニューを塩分控えめでご用意いただければＯＫ★

特に焼き鳥と茹で卵はうちは定番です。大人も深刻な問題ですが「たんぱく質摂取不足」を少しでも改善するようにたんぱく質量（食材の重量ではなく、たんぱく質の含有量です）を意識しています。

たんぱく質は身体の構造、ホルモンの材料であり、脳内伝達物質の材料です。免疫細胞の機能維持にもたんぱく質はとても重要。身体の２０％はたんぱく質でできていますしね。（他は６０％が水分、脂質が１５％、ミネラル４％、炭水化物１％）

たんぱく質不足は、成長ホルモンにも影響がでますし、脳の記憶力、とっさの判断力も発達しにくいため、危険回避のためにも、たんぱく質をきちんと食事＆おやつで摂らせるようにしましょうね。なかなかいいですよ、居酒屋おやつメニュー♪

こちらはおからのマフィン（レシピはこちらから！）。タンパク質たっぷり♪

あ、そうそう。おやつの時間には　食事の時とは違う食器やスタイなどで演出してあげると、より楽しみが増えて効果的なようですよ★

おやつにおすすめ！お豆とチーズのぺったり焼き [レシピ・動画]

出典元：北海道牛乳普及協会様

材料

[A]
小麦粉（薄力タイプ）…220g
牛乳                    　 …150ml
塩                      　  …ふたつまみ

細切りチーズ    　  …150g
金時豆（甘煮）　   …100g
油                  　   …適量

作り方

1. ボウルにＡを入れてよく混ぜてから手でこね、ラップで軽く包み、常温で30分以上寝かせる。
2. １を８等分にし、手に軽く小麦粉（分量外）をつけて手で丸めてから、具を包みやすいよう、丸く平たくのばす。
3. 細切りチーズと軽くつぶしておいた金時豆を２の中心に置き、具がはみでないよう包みながら丸く平たく伸ばす。
4. フライパンに薄く油をひき、弱めの中火で２の両面を焼いて出来上がり。

（レシピ制作：マタニティフードアドバイザー　栄養士　熊谷しのぶ氏）

【お知らせ】4/23（木）11:00～12:00　ZOOMで離乳食講座を開催！！