ペット保険の選び方のポイントは?高額医療費にも慌てない備えを

生活

#お金のこと#ペット#保険

鉋六 貴之2020.05.10

家族の一員として私たちの心を癒してくれるペット。

病気になったり散歩中にケガをした時に動物病院に連れて行くことは、今では当たり前になりました。

 

とはいえ、人間のように国が定めた保険制度のないペットの医療費は、すべて自己負担。

思いもよらぬ金額になることがしばしばです。

 

そんな時のために知っておきたいのがペット保険。

多くの保険会社からさまざまなタイプのペット保険が発売されています。

注目すべきポイントを知って、大切なペットの病気やケガに備えましょう。

ペット保険の選び方で注目したいポイントは?

ペット保険が登場したのは今から15年ほど前のこと。

現在では数え切れないほどたくさんの保険会社があり、さまざまな保険を発売しています。

対象となる動物は、ほとんどの会社で「犬」「猫」ですが、鳥やウサギ、フェレットを対象にする保険もあります。

 

では、保険を選ぶ時、どのような点を見比べればよいのでしょうか。

それには次のような内容が関わってきます。

 

◇補償の対象となる病気、ケガにはどんなものがあるのか

◇入院、通院、入院を伴う手術、日帰り手術などの補償範囲

◇補償割合・支払い回数の限度

◇窓口精算か後日請求か

◇告知項目・待機期間

 

一つずつ見ていきましょう。

ポイントその1◇補償の対象となる病気・ケガ

まずはペットの種類と、なりやすい病気やケガの傾向を把握しましょう。

同じ動物でも種類や品種によって、病気の種類やケガをしやすい部分などが異なります。

自分のペットがなる可能性の高い病気などがしっかりカバーされている保険を選ぶことが大切です。

 

例えば小型犬に多い膝蓋骨脱臼(パテラ)。

会社により、保障対象としている場合と対象外としている場合があります。

品種ごとになりやすい病気・ケガの傾向は、インターネットで簡単に検索できますよ。

 

ちなみに、狂犬病をはじめとするワクチン接種、去勢・避妊手術、歯科はどの会社の保険でも保障対象外です。

 

ポイントその2◇入院、通院、手術などの補償範囲

入院、通院、入院を伴う手術、日帰り手術、それぞれが補償の対象となっているか否か、確認が必要です。

 

ケガによる通院は対象だけれど、病気による通院は対象外、ということもありますので、病気・ケガそれぞれについて確認を。

また、手術の種類・内容によって保障額が違う場合もあるので、こちらもチェックしてください。

 

ポイントその3◇補償割合・支払金額回数の限度

ほとんどのペット保険は補償割合や支払い回数に制限を設けています。

 

例えば、通院の場合「1回の支払額の70%の保障が受けられ、かつ日額上限は10,000円。1年間で22日を日数上限とする」というような形です。

 

同様に、入院では「1日10,000円、1年間に20日まで」、手術は「1回10万円、1年に2回まで」などの限度が。

さらに「1年間の支払い額は合算して合計80万円まで」というような、年間最高保障額が定められている場合も多くあります。

 

補償割合は多くの場合50~100%の中で設定されています。

補償割合が100%に近いほど、自己負担金は安くなりますが保険料が高くなるので、経済状況などを考慮して契約しましょう。

 

ポイントその4◇窓口精算か後日請求か

保険会社が提携している動物病院であれば、窓口での会計時に、保険で保障される額を引いた費用だけを支払うのが窓口精算。

それ以外に、病院でいったんかかった治療費をすべて支払い、後日保険会社に請求書や診断書などの資料を送って、保険金支払いを受ける方式もあります。

 

後日請求する場合、診断書発行には費用が必要な場合も多く、保険金が支払われるまでには約1カ月かかるなど、何かと手間も時間もかかるもの。

 

窓口請求の方が圧倒的に楽ですが、提携病院が近所にどれくらいあるかが大きな問題になります。

かかりつけの病院が提携になっているか、または自宅周辺に提携病院がどの程度あるかを必ず確認しましょう。

 

ポイントその5◇告知項目・待機期間

人間の保険でも加入時に既往歴や通院歴などを伝える必要がありますが、ペット保険も同様です。

すでに病気にかかっている場合、病気・ケガをしてから一定期間が経っていないと、加入不可になることがほとんどなので、注意しましょう。

 

さらに「保険加入後30日以内の病気は対象外」「120日以内のガンは対象外」など、待機期間を設けている会社も多いので確認してください。

 

さらにペットの品種や年齢によっても保険料が変わってきます。

GPS装着などの条件により、保険料が割引かれることも。

 

保険期間は1年となっている場合が多く、1年ごとに更新が必要です。

保険料はペットの年齢が上がるにつれて上がっていきますが、一部の保険会社では年齢による保険料上昇がないものもあります。

長く保険をかけていくことを考えると、このような保険商品を利用する方がお得になる場合もありますよ。

 

ペット保険以外に「個人賠償責任保険」も大切です

ペットに関する保険でもう一つ重要なのが、自分のペットが他人にケガをさせてしまった時に備える「個人賠償責任保険」です。

これは、散歩中や公園で遊ばせたり運動させている時に、ふいに近寄って来た子供や歩行者、他のペットに危害を加えてしまった時に必要となります。

じゃれあっているつもりでもケガをさせてしまうことは往々にしてあることです。

 

個人賠償責任保険は単独では加入できず、火災保険や自動車保険、生命保険や共済などに特約として付けることになります。

個人賠償特約については、過去のコラム「自動車保険は使う?使わない?判断基準や事故への備えもご紹介!」の後半の「「付けておいてよかった!」と好評な特約サービスとは?」でお伝えしていますので参考にしてください。

 

ペット保険でも賠償責任特約を設定しているものはありますが、補償額の上限が低かったり、保険料が高い傾向があるためあまりおすすめできません。

 

また、ペット保険の賠償責任特約ではペットが起こした事故・事件に補償対象が限定されるのも、おすすめできない理由のひとつです。

火災保険などの賠償責任特約であれば、ペットだけでなくお子さんや親御さんが起こした事故・事件も保障の対象となります。

 

ちなみに、一つの事故・事件に対して、複数の保険から支払いを受け取ることはできないため、ペット保険と火災保険の両方で賠償責任特約に加入してもムダとなります。

火災や自動車保険、共済などの特約として、個人賠償保険に加入することをおすすめします。

 

ペット保険は必要?自分で保険加入しない限り医療費は全額自己負担!

ペット用のお洒落な服やグッズ、栄養バランスが取れ食材にもこだわったペットフード、ペットの住み心地を第一に考えた住宅リフォーム…。

現代のペット事情は一昔前とは大きく変わっています。

 

犬や猫の寿命も大きく伸びたと言われ、ペットフード協会の平成30年調査によれば、犬全体の平均寿命14.29歳、猫全体の平均寿命は15.32歳。

20歳を超える犬猫も少なくありません。

 

食事・生活改善、室内飼いが長寿化の一因だと言われていますが、ペットも人間同様、高齢化の問題も出てきています。

病気の種類も、昔から多かったフィラリアだけでなく、がんや糖尿病、心臓病、腎臓病など、中高年の人間と同じような病気が多くなっています。

 

ペットが病気になった場合、国による保険制度はなく全額自己負担。

お会計で金額を聞き、驚いてしまった経験のある方も多いのではないでしょうか。

1回の治療はそれほど高額ではなくても、何回も通院したり、手術、CTやMRIによる検査を加えると、トータルで数十万円になるケースも少なくありません。

 

ペット保険に加入せず骨折の手術だけで10万円以上!愛犬の実体験

ここで、実際に私が出会った事例をお話ししましょう。

 

妻の実家ではイタリアングレーハウンドという犬を飼っています。

体型的にはスラッとしていて足が細くて長く、俊敏で、ボールやフリスビーで遊ぶのが大好き。

室内でボールを投げるとすごいスピードで追いかけてソファを飛び移って華麗にキャッチ、というのがいつもの光景でした。

 

ところが昨年末、ソファからジャンプした際に体勢を崩して着地に失敗し、骨折したとの連絡が。

すぐかかりつけの獣医さんに診療してもらいましたが、手術が必要で別の病院を紹介され、その日のうちに緊急手術を行いました。

 

プレートを入れて、ギプスをして…。

そこで一つ、大きな問題が発覚しました。

ペット保険が未加入だったのです。

 

飼い始めた時にペット保険をいくつか検討していたのですが、「近いうちに加入しよう」と延び延びになっている中での出来事でした。

診察、レントゲン撮影、手術と、ここまでの段階でかかった費用は40万円。

その後も、抜糸や経過観察、プレートを抜く手術などが必要になってきます。

 

あまりに費用がかかるので、すぐにペット保険へ加入しようとしましたが、完治してしばらく経ってからでないと加入できないことが分かりました。

「6カ月以内に医師の診断・手術を受けていない」という告知項目に引っかかってしまったのです。

 

後日インターネットで検索すると、イタリアングレーハウンドのかかりやすい病気(ケガ)にははっきり「骨折」という文字が…。

 

人はつい「自分は病気やケガはしない」と思ってしまいがちですが、実際に病気やケガになってからでは遅いのです。

ペットは家族の一員ですし、病気やケガをした場合は人間と同じかそれ以上に費用がかかります。

 

今回の体験から、ペットを飼われている方には何かあっても安心して治療を受けられるように、ペット保険の加入を強くおすすめします。

 

犬・猫の品種別、かかりやすい病気はこちらのサイトに分かりやすくまとまっています。

自分のペットのために、ぜひ確認してみてください。

犬保険の選び方 犬種別病気ガイド

猫保険の選び方 猫種別病気ガイド

 

ペット保険の選び方のポイントを押さえてもしもの時の備えを万全に!

国の保険制度がないペットの万が一の病気やケガに備えるペット保険。

自分のペットに合った保険を選ぶために、下記の項目をしっかり確認しましょう。

 

◇補償の対象となる病気、ケガにはどんなものがあるのか

◇入院、通院、入院を伴う手術、日帰り手術などのうち補償範囲

◇補償割合・支払い回数の限度

◇窓口精算か後日請求か

◇告知項目・待機期間

 

また、ペットが誰かを傷つけてしまった場合に備えて個人賠償責任保険も忘れずに。

火災保険や自動車保険、生命保険などの特約として加入することをおすすめします。

 

ペットはただ可愛いだけではなく、命ある大切な家族です。

長い年月を楽しく一緒に暮らしていくためにも、ペット自身の医療保険や万が一に備えた個人賠償責任保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

「はれ暮らし」では、他にも住まいと暮らしをより快適にするコラムをたくさんご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

記事を書いた人
鉋六 貴之 ジョンソンホームズ  保険事業部マネージャー

苗字が見慣れない方も多いかと思いますが、ほうろく、と申します。男の子、女の子の2児のパパです。車を運転することが好きで長距離ドライブも苦にならないので、最近の楽しみは自然豊かなキャンプ場で家族4人でのんびり過ごすことです。

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