植樹して、見守る。木を扱う私たちだからこその「育てるCSR」
取り組み
草野2025.10.01
「ヤマチの森」プロジェクト について

ジョンソンホームズをはじめとするヤマチユナイテッドグループは、木に育てられてきた会社です。住宅、家具、建材。日々の仕事のそばには、いつも木がありました。
木を扱う企業として、もっと木を身近に感じたい。また、植えて終わりではなく「育てる」ところまで責任を持ちたい。
そう考え、札幌近郊・栗山町の町有林で森林整備に取り組んでいます。
4社協定で始まった取り組み

企業と自治体が連携して森林整備や植樹などの保全活動を進める『ほっかいどう企業の森林づくり』を知ったことが出発点です。私たちは住友林業、北海広葉木材、吉条木材の皆さんと4社で協働し、2022年に栗山町と協定を締結。
当社が担当する1ヘクタールの区画を「ヤマチの森」と名付け、社員有志とその家族が参加するかたちで、植栽や下草刈りなど初期管理を楽しみながら継続しています。
木を扱う企業としての責任に加え、社員が「木を育てる大変さ」と「資源のありがたさ」を体感し、次世代へ伝えていく学びの場でもあります。
本協定は4社で各1ヘクタール、合計4ヘクタール。標準的な植栽密度で換算すると、全体で約7,000〜8,000本のトドマツを植える計算です。
当社区画「ヤマチの森」(1ヘクタール)では、目安として約1,800〜2,000本相当の植栽規模となります。
ミニ解説|なぜ“若い森づくり”?
北海道は森林面積が大きい一方で、人工林の多くが40~50年生を迎えており、成長が緩やかな年代にあります。一般に、木は成長期(おおむね10~20年生)にCO₂吸収が大きくなるため、一定の樹齢で伐採して再び植える「更新・再造林」の循環が重要です。私たちの取り組みは、こうした循環に沿って若い森を育てる時期を支えることを目的としています。
これまでの歩み(2023 → 2025)


プロジェクトは2023年10月1日の記念植樹から本格始動しました。樹種はトドマツ。社員と家族、関係各社が集まり、一人あたり数本の苗木を丁寧に植え付けました。
植えてから数年間は、苗木が草と競合しやすい時期です。植林されたばかりの苗木が周囲の雑草や雑木に埋もれてしまったり、日光や水分を奪われたりして枯れてしまうのを防ぐため、鎌で根元を覆う草を取り除きく作業が必要です。これを下草刈り(したくさがり)といいます。
植樹の翌年に初回の下草刈りを実施し、今年(2025年)8月に二度目の下草刈りを行いました。傾斜地では足元を確認しながら区画ごとに分担し、町の職員や森林組合の方々のサポートのもと、安全に作業を進めました。

作業の合間に「この木が大きくなるのはいつ?」と子どもたちから質問がありました。
実は、トドマツがしっかりと成長するまでには、二十年、三十年という長い年月がかかります。
私たちの暮らしを支える木材は、ゆっくりと育っています。普段は「材料」として触れている木が、「育ってきた存在」であることを実感できるのも、このプロジェクトならではです。
作業後は、家族で楽しめる交流も
作業を終えたあとは、栗山町「コカ・コーラ環境ハウス」で恒例のBBQ。ジンギスカンに加え、地元のメロンもふるまわれ、参加者一同おいしくいただきました。薪割りや丸太切り、モルックなどのアクティビティもご用意いただき、家族連れも笑顔で楽しめるひとときに。
部署や会社の垣根を越えて集まった仲間が、同じ森の話題をきっかけに会話を交わし、CSR活動でありながら和やかな交流の場ともなっています。
この活動で大切にしていること
・森林の公益機能(CO₂吸収や水源の保全など)を支えること
・社員や家族が森づくりを体験し、学びの場にすること
・栗山町や地域と一緒に木育を広げていくこと

3年目のトドマツはまだ細く、小さな変化の積み重ねの段階ですが、確実に前進しています。
今後、オーナーさまにも体験いただく機会がありましたら、ぜひご一緒いただけると嬉しいです。
暮らしを支える木が、どのような時間をかけて材料になっていくのかを、現地で実感していただけます。
私達は、これからも栗山町にご協力いただきながら、森林整備に取り組んでいきます。
- 記事を書いた人
- 草野 ジョンソンホームズ マーケティング本部
ジョンソンのお家に住み始めて1年ほど経ちました。正直最高です!
今年、小さな庭にふかふかの人工芝を敷いたのですが、家での時間がもっと楽しくなったのでおすすめです。週末子どもたちは、大はりきりで早起きして、朝食を作って、レジャーシートを広げて食べたりと満喫しています。
