部屋がまとまらない理由はこれ。床色×家具の色合わせの基本ルール
インテリア
草野2025.11.19
こんにちは。ジョンソンホームズスタッフの草野です。
私は前職でアクタスというインテリアショップに勤めており、新築のお住まいやマンションへのお引越しを控えた多くの方の家具選びをお手伝いしてきました。
「この家具がどうしても欲しい!」と好みがはっきりしている方もいれば、
「そもそも好きな樹種や色が分からなくて、何を基準に選べばいいのか…」という方も本当にたくさんいらっしゃいます。
今回は、そんな「初心者だけど家具選びで失敗したくない」という方から、
「好みやこだわりはあるけれど、組み合わせに少し不安がある」という方まで、
幅広く楽しんでいただけるようにまとめてみました。
昨今は、木材だけでなく、ガラス・大理石・クローム・リノリウム・アイアンなど様々な素材の家具も流行していますが、今回はベーシックな「木材」に焦点をあててご紹介。
ジョンソンホームズの住宅やマンションリノベの実例も織り交ぜながら、
フローリングの色と家具の木材の種類をどう選べば自然にまとまるのかを、できるだけ分かりやすく解説していきます。

家具を選ぶ前に知っておきたい!ベーシックな木材
まずは、家具でよく使われる木材の特徴を押さえておきましょう。
「明るい木」「濃い木」など色だけで判断するのはNG。木材選びは部屋の印象を大きく左右します。
★オーク:力強い木目で、カジュアルな印象。アウトドア系、北欧系との相性も良く、使いやすい人気の木材。
★ビーチ:細かい木目で優しい印象。癖が少なく合わせやすい。
★ウォールナット:薄褐色〜深褐色のグラデーションになっていることが多い。高級感のある印象に。
バーチ:ビーチ材と似ていますが、ピンクがかっており、木目がおだやかで優しい印象。フローリングとしても目にすることが多い。
チーク:赤褐色の深みのある色。ミッドセンチュリーやヴィンテージ感のある印象に。
アッシュ:オークより明るく、直線状のはっきりした木目でシャープな雰囲気。
“家具同士”は木材を揃えるほうがきれいにまとまります
ここはとても大事なポイントです。
ダイニング空間ならテーブルとサイドボード、
リビングならテレビボードとローテーブルなど、
同じ空間に置く「大型家具同士」は木材の種類を揃えると統一感が出ます。
家具選びをする方からよく伺うのが、
「似た色で揃えたつもりが、並べると微妙な違いが気になってしまって…」という声です。
近くに置く家具ほど、木目や色の差が気になりやすいと言えます。
天然木は個体差がありますし、同じ木材を選んでも多少の差はあります。(販売員目線で言えば、そこが天然木の魅力でもあります!)
同じメーカー・同じ時期の購入だとブレが少ない 可能性は高くなります。
とはいえ、違うメーカーで揃えたいことの方が多いと思います。
その場合は、次の2つを意識するとまとまりが出ます。
▼ 別メーカーで組み合わせるときのコツ
① 木材の種類を揃える(オーク材・ウォールナット材など)
② 塗装の質感を合わせる(ウレタン塗装・オイル仕上げなど)
この2つだけでも統一感はぐっと上がります。
床・ドア・家具の木材は、必ずしも合わせなくて大丈夫。ただしキホンは2色まで。
同じ木材で揃えなくても、インテリアは十分にまとまります。
むしろ、
- 明るい床 × 濃い木材(チーク・チェリー) → 北欧ビンテージ
- 白い床 × グレー家具 → ミニマル
など、あえてずらすことで雰囲気を作れる場合もあります。
大事なのは、同じ空間で「木材の種類は2つまで」に抑えること。(黒・グレーなど塗装の色は含みません)
床とドアの木材が違うものであれば、家具はそのどちらかに合わせると、失敗しないかなと思います。
床色 × 家具選び|まずは床の個性を知ると、迷わない!
ここからは、床色別の「似合う木材」を紹介します。
賃貸の「好きじゃない床色」の方にも使える実用編です。
■ 明るい床(オーク・ナチュラル系)
もっとも合わせやすい万能タイプ。
合う木材
オーク、ビーチなどの明るいカラーも、
ウォールナット、チークなどの暗いカラーも、どちらも相性が良いです。

(写真はオーク床×オーク家具)
明るい床×明るい木材の家具は鉄板!


(写真はどちらもオーク床×ウォルナット家具)
ウォルナットやチークなど暗めのカラーとの組み合わせは、大人っぽいニュアンスが入ります。男前インテリアがお好みの方にもおすすめ。
■ 白・グレー系の床
近年人気の、白・グレーの入った明るい床材。
同じ明るい床でも、オークと違い黄みがなく、ミニマルな印象です。
合う木材
こちらも、どの木材でも合わせやすい万能な床材です。

(写真はホワイト床×オーク家具)

(写真はホワイト床×ウォルナット家具)
番外編
白・グレー系の床は
カラー塗装天板や、金属、大理石など、木材以外の素材の相性も抜群です。

(写真は白・グレー床×リノリウム天板のダイニングテーブル)
こちらもぜひ検討してみていただきたいです。
■ 濃い床(ブラウン〜ダークブラウン)
落ち着いた空間にしたい方向け。
合う木材
ウォールナット、チーク、マホガニーなど暗めの木材

(写真はウォルナット床×ウォルナット家具)

(写真はウォルナット床×チーク家具)
赤みのあるチーク材の家具を合わせると大人ヴィンテージ空間に。
注意
暗い床+明るい木材の家具はトーンが分離しやすく、上級者向け。
床と大型家具が合っていれば、異素材を楽しむ余白が生まれます
床色 × 面積の大きい家具のバランスが整っていれば、
他の家具は自由に遊んでOK。
・USMハラー
・モンタナのカラー収納
・ガラス×スチール家具
・リノリウム天板
・アイアン脚家具
など、異素材を少しずつ取り入れると、部屋の表情にメリハリが出ます。
まとめ
• 家具は「色」より「木材」で揃えるほうが失敗しにくい
• 床と家具は同じでなくてOK
• ただし家具同士はできるだけ木材を揃える
• 明るい床には明るい木、濃い床には濃い木がまず安心
• オレンジ床には赤みのある木材
• 大型家具さえ床に合っていれば、小物は異素材OK
最後に
ここまでの内容をふまえて、ぜひPinterestやInstagramでインテリアの写真を見てみてください。
きっと「私はこの組み合わせが好きなんだ」という 「自分の好み」 が自然と見えてくるはずです!
具体的なアドバイスが欲しい方は、札幌のインテリアショップ inZONE with ACTUS や The JOHNSON STOREにご来店いただき
ご自宅の写真を見せていただければ、経験豊富なスタッフが床色に合わせたアドバイスができますよ!
家具選びが、もっと楽しく、もっとワクワクする時間になりますように。
- 記事を書いた人
- 草野 ジョンソンホームズ マーケティング本部
ジョンソンのお家に住み始めて1年ほど経ちました。正直最高です!
今年、小さな庭にふかふかの人工芝を敷いたのですが、家での時間がもっと楽しくなったのでおすすめです。週末子どもたちは、大はりきりで早起きして、朝食を作って、レジャーシートを広げて食べたりと満喫しています。
