冬布団をお得に丸ごと清潔に! 春におすすめのコインランドリー活用術
生活
#お手入れアイデア#ショップ#暮らし方#洗濯
2019.03.19

いよいよ春が近づいてきました。冬の間にお世話になった冬布団やコタツ布団も間もなくお役目終了です。そんな時に強い味方になってくれるのがコインランドリー。クリーニングに出すよりかなりお得に布団を洗うことができます。布団類だけではありません。カバー類など大物の洗濯や普段の洗濯にも力強い味方になってくれるコインランドリーの上手な使い方について、「コインランドリー&洗濯代行のお店 ジャバリン」店長の竹内康さんに教えていただきました。
大きなものをスピーディー、効率的に洗えるのがコインランドリーのメリット
まず、家庭用の洗濯機とコインランドリーの洗濯機の違いは、どんなところにあるのでしょう? その答えを考える前に、まず注目したいのが、家庭用洗濯機には従来からある「水流式」と「ドラム式」があるということ。ドラム式は、洗濯から乾燥までを一気にできて人気がありますが、基本的に洗濯物を上から下へと打ち付ける衝撃で汚れを落とすため、コンパクトで洗濯機の「径」(=上から下までの距離)が短い家庭用の機種では、汚れ落ちがイマヒトツ…というケースが多いそうです。
それに対して、コインランドリーに置かれているドラム式洗濯機の場合は、家庭用機種に比べて大きく、「径」が長いのが特徴。上から下へと打ち付ける距離が長いため、より効果的に汚れを落とすことが可能。
さらに「径」が長く、大型だということは、よりたくさんの量の洗濯物を一度に洗えるということ。家庭用洗濯機では、入れるのが難しい羽毛布団を入れられたり、家族全員分の布団カバーを一度に洗えるメリットがあります。
そして家庭用の乾燥機はほとんどが電気を熱源にしているのに対して、コインランドリーの乾燥機はガスが熱源。温度が高く、風量も多いので、家庭用の乾燥機に比べて短時間で洗濯物を乾かすことができます。
費用面についても、例えば羽毛布団1枚をクリーニングに出せば、一般的に1枚5,000~10,000円&所要1~2週間という費用と時間が掛かるのに対し、コインランドリーならシングル1枚1,500~1,900円、ダブル1枚1,900~2,400円、いずれも2時間弱の所要時間で済みます。
「ポリエステル、ナイロン、羽毛」は水洗いOK。迷った時には相談を
ところで、コインランドリーで洗えるもの(=水洗いができるもの)には、どんなものがあるのでしょうか。
とはいえ、これを全部覚えるのは難しいですね。そこで次の各3つを覚えておくと大まかな判断ができます。
●水洗いできるもの
綿(コットン)、ポリエステル、ナイロン、羽毛
●水洗いできないもの
ウール100%(水洗いによって縮む)、真綿(団子状になる)、ウレタン(乾燥がしっかりできない)
今回取材対応をしてくれたジャバリンでは、コインランドリーとクリーニング受付、両方を行っているために、洗濯物を持参すれば「これはドライクリーニングが必要」「これはコインランドリーで洗って」「これは自宅で洗うのがベスト」といったアドバイスをしてもらえます。迷うものについては、気軽に質問してみましょう。
ダニ対策のためには「寝具を洗う時は丸ごと一式」が効果的
春先のコインランドリー利用で多いのは、羽毛布団、ダウンジャケット、スキーウエア、カーテン、ラグマット、スニーカーなど(※スニーカーには、靴専用の洗濯機&乾燥機を使用します)。ところで羽毛布団をはじめ寝具を洗濯する時に「ダニ対策」を意識する方も多いものです。寝具へのダニ対策に関して覚えておくとよいことは…。
☆ダニは布団本体とカバーの間にも多く住みつく。
(=布団だけ、カバーだけの洗濯ではあまり意味がない)
☆ダニは50℃以上の熱で死滅。
(=コインランドリーの乾燥機は60~80℃が一般的。
しっかりと乾燥をかければ死滅させることができる)
☆生きているダニは水洗いでは落とせないが、
アレルギーの原因となるダニの死がい・フンは水洗いで流せる。
☆春~夏の、湿度・温度とも高い時期に爆発的に繁殖する。
秋~冬にはほとんど繁殖しない。
これらを考え合わせると、寝具を洗濯する時には、布団本体・カバー・パッド類まとめて一式すべて洗い、しっかりと熱をあてるのがよい、ということになります。秋にこれをすれば、冬の間中、清潔な寝具で快適に過ごせるので、一番のおすすめは秋の洗濯。もちろん、冬布団をしまう前、春~夏のダニ繁殖期前に洗濯するのもよい方法です。
なお、敷布団に多い「カビ」の悩みはなかなか手ごわくて、通常のクリーニングでは落ちませんが、ジャバリンではカビ落とし専用の特別な洗剤で落とします。
最近のコインランドリーは洗剤・柔軟剤が自動投入されるものがほとんどです。そのため「アレルギーがあるので使える洗剤が限られ、コインランドリーの利用ができない」という悩みも出ています。ジャバリンの場合、スタッフに言うと設定を変更してもらえ、持参した洗剤・柔軟剤を使ったり、柔軟剤の使用を省くことも可能だそう。無人のコインランドリーではできませんが、有人のお店なら相談してみるとよいかもしれません。ジャバリンでは、ほかにも長期保管、洗濯代行、集配送といったサービスも行っています。
ところで便利なコインランドリーですが「絶対に洗ってはいけないもの」もあります。それは「ペットの衣類・マット」「汚物・吐しゃ物が付いたもの」。これは保健所の指示で決まっており、無人・有人問わず、すべてのお店で共通です。ルールを守ってコインランドリーを上手に活用し、快適な生活を送る参考にしてくださいね。
■コインランドリー&洗濯代行のお店 ジャバリン
札幌市中央区北5条西25丁目1-27
電話:0120-994-461
営業時間:9:00~18:00、木曜・祝日定休