MAISON&OBJET PARIS 2026 -インテリアコーディネーター植村の最新海外インテリアレポート
インテリア
植村2026.03.09
ジョンソンホームズで新築戸建ての空間デザインを担当しております、インテリアコーディネーターの植村です。
この度、2026年1月にフランス・スペイン・ドイツへ旅してきましたので、ヨーロッパの最新インテリア情報をレポートします!
建築やインテリアを巡りながら、現地の方々との出会いにも恵まれ、充実した日々を過ごしてきました。
パリジェンヌ気分でこの街にたっぷり溶け込み、旅の楽しさもさらにアップ♪
世界最大級のインテリア・デザイン・ライフスタイルの国際見本市「メゾン・エ・オブジェ・パリ」

今回訪れたのは、フランス・パリで開催される欧州最大級のインテリア見本市「メゾン・エ・オブジェ・パリ」。
たくさんのライフスタイル最新トレンドを私の主観を交えながらお伝えしますね。
家具トレンドは「丸み」

昨年度に続き、家具は丸みある優しいフォルムのソファたちばかり。
コミュニケーションを取りやすい、囲むような形やレイアウトが印象的です。
素材もリネンやブークレなど、丸みを活かしたやわらかな質感のものが多く使われていました。
ブークレとは、フランス語で「輪」を意味し、糸の輪状のループが表面に現れる生地のこと。
もこもことした立体感とあたたかみのある風合いが特徴で、近年ソファやチェア張地として人気です。
カラーは、キナリが入ったホワイトや、テラコッタ素材の流行によりテラコッタ調カラーのソファが目立っていました。
置き家具も角を落とし丸みあるフォルムと、変形させたカタチが多く見られました。
家の中で楽しめるアイテム


コロナ禍をきっかけに、住宅も「住む場所」から「楽しむ場所」へと役割が変化したことにより、「楽しめる」インテリアアイテムも多かったです。
例えば、ダイニングテーブルがビリヤード台や卓球台へと変化する可変型家具。
レザーで作られたおしゃれなボードゲーム。さらに、おしゃれなホームジムの設置。
ありきたりなブラックではなく、ベージュカラーやウッド調を取り入れた高級感のあるデザインが主流。

アートは抽象柄が多く、小物たちもどこか不揃いなカタチのオブジェなどが数多く見られました。
札幌のインテリアショップ「inZONE with ACTUS」で見たぞ!というアートもあったので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

ファブリックは昨年に引き続きリネン素材が主流ですが、カーキグリーンやテラコッタといったアースカラーをベースに、抽象柄を取り入れたデザイン。
また、春に向けてはシトラスイエローやハートフルピンクなど、明るいカラーのクッションをソファにプラスする提案も。
ポイントカラーを取り入れるだけで、お部屋の印象がぐっとトレンド感のある空間へと変わります。
カラートレンドは「混色」

全体として印象的だったのは、ヨーロッパ特有の「混色」されたカラー。
これはドイツの色彩学者オストワルトの色相体系の影響ですね。
オストワルトの理論では、色は「純色+白+黒」の三要素の混合比率による混色系の色相環に基づいて構成されます。
会場内では多彩なカラーが展開されていましたが、やはり基本となるのは赤・黄・緑・青。
それらの色が基本となりガラスやキャンドル、壁カラーにも美しく使用され、補色遣いが必ずアクセントとして入っていました。
ライティングにおいては、ガラス素材を用いた丸みのあるフォルムが多く見られました。
セード(傘)付きのタイプは、ベージュやカーキなどのアースカラーが中心。
レトロなガラスにLEDの蛍光カラーを組み合わせるなど、テーマにもある「突然変異」的なデザインも随所に感じられました。

また、ペットと暮らすライフスタイルが世界的に広がっている影響か、おしゃれなペットアイテムがたくさんあり
散歩へ行く時のリードカラーを変えてみるだけで、楽しくお散歩できそう。
現代らしいデザイン思想

全体を通して感じたのは、「過去が未来を映す」というテーマの強さ。
資源がいつまでも続くとは限らない時代。
古いものに新しいエッセンスを加えるだけで、素敵なモノ、デザインへと生まれ変わる。
そこにはストーリーがあり、どこか心に沁みるものが感じられました。
AIやテクノロジーが急速に進化する現代において、人の感性や時間の積み重ねを大切にする思想。
そんな対照的な価値観も印象に残る内容でした。
- 記事を書いた人
- 植村 ジョンソンホームズ インテリアコーディネーター
コーディネーター20年の経験を生かしながら、住む人に素敵な空間の中でライフタイルを楽しんでいただけるコーディネートをお届けしていきたいと思っております。
