知ると楽しい建材の世界!建材のセレクトブランドMYKEを深堀!
取り組み
#DIY#一戸建て#会社紹介
白崎 貴子2024.10.31
建材と聞くとなんだか自分には関係がない気になりますよね。
でも実はワクワクするような魅力がある世界なのです。
ジョンソンホームズのグループ会社であるヤマチコーポレーション建材事業部が手掛けるセレクトブランドMYKE。
国内外やブランドの知名度問わず、コンセプトに沿った商品をセレクトして販売しています。
「セレクトショップ」はアパレルやインテリアショップだけではないのです。
今回はそんな建材セレクトブランドのMYKE(マイク)に突撃。
担当の三品萌さんと渡辺綾子さんにお話をお伺いしました。
365日、私たちは建材に囲まれて暮らしている
—-建材のセレクトショップがあるなんて知りませんでした…!そもそも「建材」とは何ですか?
(渡辺さん)
「建材は、建築工事で使われる材料のこと。
“建築資材”、“建築材料”の略語です。料理で例えると “食材”ですね。
“建材”と言葉で聞くと一見難しそうですけど、お料理もいろんな材料で作りますし、家もそうですよね。
壁、建具、キッチン、お風呂、中の下地の木材、ビスも建材です。
そう考えると、すべてのモノ・コトは、材料があって、それを組み立ててできているって言えますよね。」
私たちは365日建材に触れているのですね。
独自の基準でセレクト MYKEの大切にする7つのこと
MYKEブランドの商品の1つ塗る壁紙「シルクプラスター」
そんな建材のセレクトショップがMYKE。
ヤマチコーポレーション建材事業部が運営する建材ブランドです。
MYKEのコンセプトは7つ。
1)プロダクトにストーリーがあること
2)愛着がどんどんわいてくること
3)目新しいものであること
4)心がおどるものであること
5)良い素材、良い質感、良い満足感
6)建築物に新しいアイデアがひらめくこと
7)地球環境に配慮があること
3つ以上クリアしていればMYKEブランドの仲間入りができ、輸入したり自社製造したりして現在は、7つの商品で構成されています。
(三品さん)
「このコンセプトで特に共通しているのは、環境に配慮していることと施工性です。
エコな素材でできているだけではなく、商品自体が環境問題を意識していたり、自然の力を借りて、力を発揮する商品もあったりします。」
MYKEブランドの商品の1つ外壁材「レナガス」
—-7つの商品の中で特に思い入れのある商品はありますか?
(三品さん)
「レナガスという塗り壁材ですね。
日本の雨が多い気候をうまく利用し、商品改良して「塗り壁=汚れる」というイメージを覆した商品を作りました。
撥水作用のある塗り壁はよくあるのですが、年月が経つにつれどうしても汚れてしまいます。
そこで、撥水ではなく親水効果に着目しました。
空気中の水分をはじかずに壁表面に広がり吸着させることで水の膜を作ります。
その水の膜により、壁自体が汚れず、ホコリなどの空気中の汚れが雨水でも流れる、「雨を味方にする」商品です。」
(渡辺さん)
「この、商品の特徴「よごれをながす」から着想を得て「レナガス」と名付けたのも三品さんなんですよ。」
(三品さん)
「商品名もですが、カラー選定からカラー名もオリジナルで考えました。
塗り壁といえば洋風!なイメージ脱却のために、モダンなかっこいいおうちにも使ってもらいたい!そういった想いで、奥行き感のあるカラバリを60色選びました。
中でも、「#2201グレージュ」は、今人気の和モダンテイストのおうちにもピッタリだと思います!」
この60色、本当に素敵なカラーバリエーション。
見ているだけでわくわくしてきますね。
ピンク系だけでも11色! これならアンミカさんも納得してくれそうですね。笑
こんなところで?!MYKEを発見!
—-MYKEの商品が使われているのは住宅がメインですか?
(渡辺さん)
「一般住宅にも採用していただいておりますが、MYKEの商品が使われているのは住宅だけではないんです。
エコな商品を多彩に展開するオランダのBERA社が開発した砂利舗装材のグラベルフィックスはお寺や神社などの文化財にも多く採用していただいています。
高い透水性で水を地面に還すので水たまりになりにくい上に、砂利が固定されることにより車いすやベビーカー、ハイヒールでも歩くことができ、お年寄りからお子さまにも優しい高い機能性があることから日本三大庭園の偕楽園の歩道にも選んでいただいています。
また、塗る壁紙材のシルクプラスターは店舗内装に使われました。
ラフォーレ原宿のPOPUPストアのブースの壁にシルクプラスターを施工。
まず、デザインを書いてその上に、シルクプラスターを施工するといった、通常の壁紙では成しえないような使い方をしてもらいました。
他にも、壁紙としてではなく、家具に直接塗ってデザインのアクセントにする事例もあります。
私たちが取り扱い始めた当初は考え付かなかった使い方に出会うこともあるんだ!と日々驚いています。
お客様から建材の世界を広げるアイデアを教えてもらえて嬉しいです。」
これはすごい…
シート状の壁紙ではないシルクプラスターだからこそできる施工例ばかりですね。
価値観で選ぶ 建材の選択肢を増やしたい
MYKEブランドの商品の1つ外壁材「シルクプラスター」
—-MYKEブランドを立ち上げてから大きな転機はありましたか?
(渡辺)
それでいうと、一番はコロナですね。
輸入建材の価格高騰や、そもそも輸入ストップになってしまっていた時期がありました。
海外の製品は素晴らしいモノがたくさんあるのですが、それを届けられないとなった時にメイドインジャパンの魅力を再認識しました。
その時にレナガスが誕生したんです。
国内の気候を生かし、環境に配慮した商品を国内製造し、みなさまに届ける。
建材を通して社会性を生んで、日本に貢献できるものを創れているのが誇らしいです。
MYKEの商品の中で「雨水で汚れを流し、その雨水を土に還す」という水の循環が生まれたというのも本当に嬉しいです。
お客様が建材を選ぶ基準に安さではなくて“想い”が選択肢になってもいいのではないかって思っているんです。」
—-コンンセプトに共感してくれる人がMYKEを支持してくれているのですね。
(渡辺さん)
「はい、徐々にファンが増えてきている実感があってとても嬉しいです。
お料理でも、ニセコ産のジャガイモとか、フランス製のアルザス地方の塩とか
なにかポイントがあるとそのお料理の印象がよくなることってありますよね?
建材を一番身近に感じられる1つが家づくり。
お料理の様に、お気に入りの建材を使えたら、より楽しくなると思います。
私たちチームのビジョンは「あ、ここ、いいなって思える空間を日本全国につくる」です。
なので、お家のお気に入りポイントに、MYKEの商材を選んでくれたらとても嬉しいです。」
今後のMYKEが知りたい!
—-MYKEの商品、今後も増えていきますか?
(三品さん)
「はい!最近ではECに挑戦し、「プロが使う建材をDIY材料として使ってもらう」ことをコンセプトに掲げ、実際に建材事業部でtoB向けに販売している商品の中で「施工が簡単なDIY材料」を販売しています。
そのECサイトで2024年5月からサウナグッズの取り扱いも開始しました。」
—-MYKEでサウナグッズ?と思われる方も多いと思うのですが、繋がりはあるのですか?
(三品さん)
「DIYをする人は趣味を持っています。
多趣味な方は既にサウナ好きな人も多いのでは?という思考から、
DIY後にサウナで汗を流す人へ向けて建材屋が初めてアパレル商品を取り扱うことになりました。
サウナ発祥の地、フィンランドのブランド「LUHTA(ルフタ)」は
天然素材とシンプルなスタイルを大切にしている製品を扱っていて、リネンとコットン素材を使い、機能性にも優れています。
MYKEのブランドコンセプトに通ずるブランドということが目に留まりました。
近年のサウナブームの影響でサウナを自宅に取り入れる人が増えていますが、自宅サウナを楽しむ方以外にも、銭湯に行ってサウナを楽しむ人にも愛用してもらいたいなと思います。
建材って工務店やHMに卸しているのというイメージを持たれやすいのですが、
海外の商品を輸入し、メーカーのような立ち位置でブランドを作ってファンを増やすというのは今までにない動きなのかなと思っています。
建材屋がアパレルも取り扱っているので、MYKEを通して建材の幅が広げられているのがやりがいです。」
実は、我が家もご縁があってシルクプラスターでこども部屋と玄関をDIYさせてもらっています。
住んでから4年経った今でもふわふわな素材感と壁紙では味わえない凹凸感がとてもお気に入りです。
建材の可能性を広げるセレクトショップMYKE。
今回のインタビューは建材を通して叶えたい世の中への“想い”が溢れる素敵な時間でした。
三品 萌(みしな もえ)
2018年からヤマチコーポレーション建材事業部へ入社し 2022年からMYKE担当に。
レナガスの商品設計に携わり、普段は広報・販促担当に加えてECショップの管理もしている。
現在はサウナブランドLUHTAに全力を注いでいる。
渡辺 綾子(わたなべ あやこ)
2005年に入社し、2016年からヤマチコーポレーション建材事業部へ。
MYKEの創立当初メンバーで、現在は顧客管理担当務める。
MYKE HP: https://www.yyy-yamachi.com/myke/
楽天EC「YAMACHI DIY SHOP」:https://www.rakuten.co.jp/yc114sp/
MYKE youtube :https://www.youtube.com/channel/UCdopZZkGGR8N6nww1Rqkukg
- 記事を書いた人
- 白崎 貴子 ジョンソンホームズ マーケティング室
衣食住を自分好みにアレンジするのが好きです。
特にお家で好きなラジオをかけながらゆっくりご飯を作ったり、お花や緑が目線に入ったりすると心が落ち着きます。