防災グッズはどこに置く?「防災の日」に見直す失敗しない分散収納テクニック
生活
なかの2026.08.25
9月1日は「防災の日」。防災対策というと「水や非常食、防災リュックに何を詰めるか」といった準備に目が行きがちです。もちろん備蓄を揃えることは大切ですが、災害時に本当に役立てるためには「どこに備えるか(配置と動線)」が大きな鍵を握ります。
たとえば、停電した暗闇の中で地震が起きたとき、懐中電灯がクローゼットの奥深くにあってはすぐ取り出せません。防災用品は「しまい込む」のではなく、「必要なときに迷わず使える状態」にしておくことが重要です。
今年の防災の日は、グッズの点検だけでなく「わが家の備え場所と避難動線」を見直してみませんか?
1. なぜ一箇所にまとめない?防災用品は「分散収納」が鉄則
防災バッグや非常食を一箇所にまとめて収納しているご家庭は少なくありません。しかし、家の一部が家具の倒壊などで塞がってしまった場合、一括収納ではすべての備えにアクセスできなくなるリスクがあります。
そこでおすすめなのが、部屋の役割や災害時の行動パターンに合わせた「分散収納」です。
【部屋別】分散収納の置き場とおすすめ防災グッズ
① 寝室:夜間の安全確保と暗闇対策

・備えるもの:懐中電灯(またはLEDランタン)、モバイルバッテリー、厚底スリッパ・スニーカー、ホイッスル
・ポイント:就寝中の地震に備え、足元や枕元に配置します。散乱したガラス片から足を守るスリッパや、居場所を知らせるホイッスルはすぐに手が届く場所が必須です。
② 玄関:避難時の最終チェックポイント

・備えるもの:避難リュック、軍手・作業用手袋、レインコート、ヘルメット・防災頭巾
・ポイント:屋外へ避難する際に必ず通る場所です。シューズクロークや玄関収納など、サッと持ち出せる動線上にまとめましょう。
③ トイレ付近:生活用水・衛生対策

・備えるもの:簡易トイレ(携帯トイレ)、トイレットペーパー、ウェットティッシュ、黒いゴミ袋
・ポイント:地震や停電による断水時、最も困るのがトイレです。迷わず使えるよう、トイレ内または廊下収納に備蓄します。
④ キッチン・パントリー:日常に溶け込む食品備蓄

・備えるもの:飲料水、レトルト食品、缶詰、カセットコンロ・ボンベ、ラップ
・ポイント:普段使う食品と一緒に保管し、消費しながら買い足す「ローリングストック」に最適です。
2. 失敗しない「避難リュック」の置き場所と基本セット
分散収納とは別に、避難する際に持ち出す「避難リュック(一次避難用)」を用意しておきましょう。
避難リュックの最適な置き場

・玄関のシューズクローク
・玄関付近の廊下収納
・リビング横のクローゼット
重要なのは、「家族全員が置き場所を知っていること」です。用意した人しか知らないという状態を防ぐため、家族で共有しておきましょう。
避難リュックに入れておきたい基本リスト(1〜2日分)
・水・非常食(調理不要なもの)
・情報・照明:モバイルバッテリー、充電ケーブル、懐中電灯、乾電池、ラジオ
・貴重品・衛生:現金(千円札・小銭も)、薬手帳のコピー、常備薬、マスク、ウェットティッシュ、携帯トイレ、タオル
・安全・防寒:軍手、レインコート、ホイッスル、下着・着替え
※運転免許証などの身元確認書類や貴重品類は、日頃からすぐ持ち出せるポーチ等にまとめておくのがスムーズです。
家族構成に合わせてカスタマイズ
・女性:生理用品、サニタリーショーツ、スキンケア用品、ヘアゴム
・乳幼児がいる家庭:紙おむつ、おしりふき、粉ミルク・液体ミルク、離乳食、お気に入りのおもちゃ
・ペットがいる家庭:ペットフード、水、リード、ペットシーツ、ポータブルクレート(キャリーバッグ)
3. 北海道の暮らしに欠かせない「防寒防災」
寒冷地である北海道の場合、冬場の停電や災害を想定した防寒対策が命を守るポイントになります。
・防寒着:フリース、インナーダウン、ネックウォーマー、手袋
・保温グッズ:アルミ保温シート(サバイバルシート)、使い捨てカイロ(貼るタイプ・貼らないタイプ)
・暖房の代替:ポータブル電源、ポータブルストーブ(カセットガス式など)
季節の変わり目(春・秋)には、避難リュックの中身も衣替えを行う習慣をつけましょう。
4. 日常のアイテムが役立つ!「フェーズフリー」な防災アイデア
「防災のために特別なグッズを買い揃える」と考えると負担に感じがちですが、日常使っているものを災害時に活用する「フェーズフリー」の考え方を取り入れると、無理なく備えられます。
身近な日用品の防災活用術
・食品用ラップ:食器にかぶせて洗剤・水を節約/傷口の保護・応急処置/身体に巻き付けて防寒
・ポリ袋・ゴミ袋:防寒着(穴を開けて着る)/汚れ物入れ/簡易的な給水バケツ
・新聞紙:折って簡易スリッパ/服の間に挟んで保温材/水分やにおいの吸収
・段ボール:床に敷いて冷気遮断/避難所でのプライベート間仕切り/簡易ベッド・収納箱
暮らしと防災をつなぐアイテム
・アウトドア用LEDランタン:普段はインテリアやキャンプに、非常時は停電時の明かりに。
・モバイルバッテリー・ポータブル電源:スマホの日常充電やアウトドアで使いつつ、災害時の通信確保に。
・カセットコンロ:普段の鍋料理で使いながら、非常時の調理器具としてストック。
まとめ:防災の日は「家の中の防災動線」をチェックする日にしよう
せっかく防災グッズを買い足していても、「懐中電灯がどこにあるか分からない」「暗闇で取り出せない」となっては意味がありません。
今年の9月1日「防災の日」は、ぜひご家族で家の中を歩いてみてください。
「地震が来たらまずどこを守る?」「避難リュックはここにあるよ」「夜中に停電したらどう動く?」といった会話をしながら、「備える場所」と「避難の動線」を確認することが、住まいと家族を守る第一歩になります。
- 記事を書いた人
- なかの ジョンソンホームズ マーケティング本部
自然に囲まれた田舎で暮らしています。
休日は屋上で猫とのんびり、家から一歩も出ずに過ごすのが最高。
