「想定外の出費に要注意！」住宅購入前に知っておきたい諸費用ガイド【札幌市版】

どれくらいかかる？諸費用の目安

一般的に、住宅購入時にかかる諸費用は「物件価格の約6〜10％」が目安です。

たとえば、4,000万円の住宅を購入する場合、別途240万〜400万円の諸費用が発生すると考えておきましょう。

札幌市では、土地付き注文住宅で3,000万円台の購入も多いため、諸費用としてはおおよそ180〜300万円前後が想定されます。

【項目別】主な諸費用と相場感

登記費用

• 内容：所有権移転登記、抵当権設定登記などの手続きにかかる費用。
• 目安：10万〜30万円　参考：法務省

仲介手数料（仲介会社を通じた購入の場合）

• • 内容：不動産会社への報酬。法律で上限が決まっています。
  • 目安：（物件価格×3％＋6万円）＋消費税　参考：国土交通省 不動産取引ガイド
  • 札幌市の傾向：土地・中古住宅の購入時に発生しやすい

 

ローン関連費用

• 内容：事務手数料、保証料、団信（団体信用生命保険）など
• 目安：10万〜50万円以上（金融機関による）　参考：金融庁「住宅ローンの基礎知識」

火災保険・地震保険料

• 内容：加入必須。雪害や地震の備えも重要
• 目安：5年で10〜20万円／10年で20〜40万円　参考：金融庁「損害保険の基礎知識」
• 札幌市の注意点：雪の重みによる損害は特約の確認を

 

印紙税

• 内容：売買契約書やローン契約書に貼付する印紙代
• 目安：1万円〜6万円程度（契約金額に応じて）参考：国税庁「印紙税額の一覧表」

水道加入金（新築戸建ての場合）

• 内容：札幌市水道局に支払う給水負担金
• 目安：20万円前後（地域や敷地面積により変動）参考：札幌市水道局

引越し・家具・家電の購入費

• 目安：10万円〜100万円（暮らしのスタイル次第）

諸費用の“支払いタイミング”に注意！

費用ごとに支払い時期が異なるため、急な支出が重ならないよう計画が必要です。

項目	支払い時期
仲介手数料	契約時／引渡し時
登記費用	引渡し時
ローン手数料	融資実行時
火災・地震保険料	引渡し前
引越し費用	引越し時
水道加入金	建築工事中または引渡し前

諸費用を抑えるコツ【札幌市にも応用可能】

諸費用込みの住宅ローンを検討する

一部金融機関では、諸費用も含めて借入できる「諸費用ローン」が利用可能。自己資金を手元に残しておけるメリットがあります。

仲介手数料がかからない物件もある

売主が不動産会社（自社物件）の場合、仲介手数料が不要になるケースも。札幌市内の建売住宅で多く見られます。

保険料は比較して選ぶ

一括見積もりサイトを使って保険料を比較することで、不要な補償を省き、コストを最適化できます。

 

よくある質問  Q&A

諸費用は全部現金じゃないとダメ？

多くは現金払いですが、諸費用ローンを利用すれば一部をローンに含めることができます。

「その他費用」の内訳がよくわからない…

不明な項目は遠慮せず営業担当に確認を。見積書に「一式」や「その他」が多い場合は注意。

諸費用も値引き交渉できる？

仲介手数料や火災保険など、交渉や見直しの余地がある費用もあります。

まとめ：家の価格＋〇〇万円が“本当の予算”！

住宅購入は「物件価格＝予算」ではありません。見えにくいけれど確実に発生するのが諸費用です。

札幌市での住まい探しでも、水道加入金や雪対策費など地域特有のコストを把握しておくことで、安心・納得の家づくりにつながります。

後悔しないために、予算は“総額”で組みましょう。